アフガンハウンドの特徴は?性格・外見・病気・しつけなど飼い方がここに!

ドッグ界の「スーパーモデル」 アフガンハウンド

歴史が古く、優雅で美しい姿で人々を魅了してきたアフガンハウンド。
長く真っ直ぐな美しいその被毛は、元スーパーモデルの「ナオミ・キャンベル」を彷彿とさせ、長く美しいその足は、「ナオミ・キャンベル」のようです。
もはや「ナオミ・キャンベル」です。

ここでは、アフガンハウンドの誕生した背景や歴史、性格や外見、手入れ方法や散歩の頻度、性質から見るしつけ方の詳細をまとめていますので、是非ご参考になさってください。



アフガンハウンドの歴史

ノアの箱舟に乗った犬として有名

アフガニスタンを原産国とする犬種です。

ペルシャの「サルーキ」が祖先であると推測され、紀元前4000年頃にはシナイ半島にいたといわれる古代犬です。
アフガニスタンの歴史的な絵画や彫刻にも記録されており、現存する犬の中で最も古いと言われている犬種です。
また、旧約聖書に登場するノアの箱舟に乗った犬としても伝えられており、先祖はシナイ半島に生息していた犬種といわれています。

北方の山岳地帯の寒冷な気候に適応し、長く分厚い被毛を得たと推測されます。
エジプトやアフガニスタンの王族たちの間でも飼育されていましたが、アフガニスタンの部族の間で山地でのウサギやガゼル、ヒョウ等の狩りや、遊牧民の家畜を外敵から守る警護犬としても活躍しました。

アフガニスタンでは実用的な猟犬や護畜犬として今日も用いられています。
ただ近年は、戦乱の影響によるアフガニスタンでの数の減少が危惧されています。
土着のアフガン・ハウンドには、バーフルム等と呼ばれるタイプと、ハーラグ・タズィと呼ばれるタイプの2つがあります。

アフガン・ハウンドは、18世紀にイギリスに持ち込まれ、その美しい容姿が注目され、ショードッグとして本格的に改良が進められました。
その後、その容姿の美しさからペットとしても広く親しまれるようになりました。
1920年代以降、人気が高まり、1926年にザ・ケネルクラブに登録されました。

アフガンハウンドの特徴

長く美しい被毛が魅力的な独立心の強い犬種

アフガンハウンドは、美しく長い被毛が全身を覆っており、端正な顔に均整の取れた体格をした人の目を惹く大型犬です。
マズルは長く、顔は細くて面長であり、尻尾は長く、耳は垂れ耳です。
伸びやかな足は、長距離の移動や足の速さにも対応しています。

被毛は絹のような長く美しい被毛ですが、短毛種、房毛種、厚い長毛種の3種類が存在します。
カラーは様々あり、あらゆる毛色が許容されています。
主な毛色は「ブラック」、「クリーム」、「レッド」や「フォーン(明るい茶色)」や「ホワイト」、「グレー」、「ブリンドル(虎毛)」などがあります。
単色の他にも、「トライカラー(3色)」もあります。

性格は、基本的には穏やかであり、フレンドリーであり、家族に対しても愛情を示してくれます。
ただ、独立心が非常に強く、興味のない人などには無愛想になる事もあります。
それもあって、時には言う事を聞いてくれない事もあり、「世界一頭の悪い犬」という揶揄される事もありますが、実際はとても賢いです。
ですので、きちんとしつけを行えば、素晴らしいパートナーとなってくれるでしょう。アフガンハウンド

外見

・マズルが長く細面
・腰が高い
・耳は垂れ耳
・被毛はシングルコートで絹のように美しい
・短毛種、房毛種、厚い長毛種の3種類が存在する
・カラー:ラック、クリーム、レッドが多く、ゴールデン、チンチラ、ホワイト、グレーなどの単色のほか、白・黒・黄褐色の3色からなるトライ・カラーなど様々

性格

・穏やかな性格
・独立心が非常に強い
・服従心の低いと言われている
・賢く、自分で判断して行動することが出来る
・機敏であり、活発でいたずら好き
・マイペース

体重  23~27kg
体高  63~74cm

アフガンハウンドの健康

白内障などの眼病に注意

アフガン・ハウンドの平均寿命は、12〜14歳ほどです。

大型犬であるので、成長時に股関節に異常を来す「股関節形成不全症」には注意が必要です。
気をつけたい病気は「白内障」などの眼病、「甲状腺機能低下症」があります。

また、垂れ耳のため、「外耳炎」を含む耳の病気になりやすいです。
2週間に1回程度、脱脂綿にイヤーローションをつけて耳掃除をしてあげてください。
高温多湿な日本では被毛が蒸れやすいので定期的にケアをして皮膚病の予防をしてあげるのもオススメです。

大型犬ですので、「胃捻転」にも十分注意をしてください。
「胃捻転」は死に直結する恐ろしい疾患ですので、注意が必要です。
食事のドカ食いを防ぐためにも2回以上に分けて与え、食後は安静に過ごさせましょう。
胃捻転は胃が捻じれる事によって、胃の中でガスが溜まり、胃が拡張していきます。
結果、周囲の臓器を拡張した胃が圧迫してしまい、全身の血流を止めてしまいます。
ぐったりとしていたり、苦しそうにしていたら、一刻も早く病院に行きましょう。

長く厚い被毛を持っているため暑さに弱いため、室内飼育をしてあげてください

アフガンハウンドの食事

年齢や体調に合わせたフードを選びましょう

子犬の頃とシニア犬になった頃に必要とされるカロリーや栄養素は変わってきます。
また、食欲が旺盛な子にはカロリーバランスを考えて、低カロリーの食事を与える必要があります。

以上のように「子犬用」「成犬用」「シニア犬用」「体重管理用」など、年齢と目的に応じたフードを与えましょう。

愛犬に合ったドッグフードを探す

愛犬の健康を考える上で、食事の管理を大切です。
「太りすぎだな」と思ったら、低カロリーのフードにしなくてはいけません。
逆に年老いてきて、食欲が細くなったら、少ない量でもエネルギーを取れる老齢犬用のフードに替える必要があります。

下記は様々な犬用品を卸値に近い価格で提供してくれるサイトです。
参考までにどうぞ。

愛犬のフードを探す⇒外部リンク:犬の通販デパート ニコシティ

アフガンハウンドの運動

朝夕に1時間程度の散歩

とにかく走ることが大好きな犬種なので、朝夕に1時間程度の散歩に加えて、ドッグランなどで短距離を思い切り走らせるなど、充分な運動をさせてあげてください。

運動不足になるとストレスが溜まり、無駄吠えなどの問題行動の原因ともなりますので、毎日しっかりと運動を心掛けてあげて下さい。

アフガンハウンドのしつけ

プライドが高くしつけにくい

頑固でプライドが高くしつけにくい犬種といわれています。
狩猟犬時代の名残から、飼い主さんの言うことを聞くよりも自分で判断するという癖がついているためだと考えられています。
服従訓練は通常以上の時間と労力をかけて行ってください。
独立心の強さからわがままな面がみられますが、感受性が強い面も持っているので、神経質に叱りつけずにおおらかに育ててください。

初心者にはハードルが高い犬種ですのでドッグトレーナーに相談しながら訓練を行うといいでしょう。

愛犬がしつけをマスターしていくと、ついつい「できて当然」と思ってしまいがちになります。
そうなるとしつけができても全く褒めなくなってしまうでしょう。
でも、これでは犬たちもしつけを忘れてしまう可能性もありますので、毎回ご褒美を与える必要はありませんが、しつけができた時には、褒めてあげるなどの気持ちを伝え続けることを忘れないようにしてください。

しつけの基本は必ず確認しましょう⇒犬のしつけの基本理論 完全ガイド
「おすわり」や「待て」など行動別のしつけ方法はこちら⇒犬の行動別しつけ方法

アフガンハウンドの手入れ

毎日の10〜15分ほどのコーミング

あまり頻繁にブラッシングするとかえって被毛がからまってしまうこともあるので、無理なブラッシングは禁物です。
ブラシよりもクシで毛が絡まらないようにすいてあげるといいでしょう。
怠るとすぐにもつれてしまうので注意してください。

家庭犬の場合は汚れ具合にもよりますが、毎日の10〜15分ほどのコーミングと1ヶ月に一回程度のシャンプーでコートを維持することができます。
乾きの状態は皮膚病などの原因になりので、シャンプー後は丁寧に被毛を乾かしてあげましょう。

アフガンハウンドの価格

35~45万円程度が相場

アフガンハウンドをペットショップで見かける事はまずありません。
もしも家族に迎え入れるのであれば、ブリーダーさんから直接購入する方法がメインとなります。
その際の値段ですが、35~45万円程度が相場となります。

ブリーダーさんから直接購入する際は、必ず現地へ行き、飼育環境やブリーダーさんの人柄などを確認し、信頼できるかを見極めたうえで決定するようにしましょう。

まとめ

✔ 独立心が強く、しつけでは苦労する事も

アフガンハウンドは独立心が強く、自分の意に沿わない事に対しては、言う事を聞かなかったり、興味のない人には素っ気ない態度を取る事があります。
賢い犬種ではありますが、なかなかトレーニングに付き合ってくれない事も。
しつけは根気よく、またはプロのトレーナーさんにお任せするのも良いでしょう。

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