犬の腎結石(じんけっせき)

犬の腎結石~血尿や元気や食欲がないなどの様子が見られたら~

 犬の腎結石(じんけっせき)とは、腎臓内の腎盂と呼ばれる部位に結石が発生した状態を言います。
 腎盂(じんう)とは、腎臓と尿管の接続部で、漏斗状に広がっている部分のことで、この腎盂に発生した結石のことを特に腎結石と称します。結石が小さい場合はほとんど症状を示さないこともありますが、結石が大きくなるとときに急性腎不全のような症状を表すこともあります。

 結石を構成している物質は、多い順にシュウ酸カルシウム、ストルバイト、尿酸アニモニウム塩、リン酸カルシウム、シスチンで、好発年齢は9歳です。

 ここでは、犬の腎結石の主な原因はもちろん、症状から対処法、かかりやすい犬種、予防方法などをまとめていますので、是非ご参考になさってみて下さい。


  • 犬の腎結石の主な症状
  • 犬の腎結石の主な原因
  • 犬の腎結石の主な治療法
  • 犬の腎結石の予防

犬の腎結石の主な症状

 結石が小さい場合は症状は無いことが多いですが、代表的な症状として、血尿や元気や食欲がないなどが見られます。
 結石が大きくなってくると腎盂腎炎や、大きな結石になると急性腎不全を発症する可能性がある為、注意が必要です。

主な症状
☆(結石が小さい場合)無症状
☆(結石が大きい場合)急性腎不全
☆(尿路感染症の併発で)尿のにごり

犬の腎結石の主な原因

 腎結石の原因については、膀胱炎や尿道炎といった尿路感染症が尿路を伝わって犬の腎盂に炎症を起こすことにより結石ができやすくなると考えられています。

  • 尿路感染症
    腎臓で生成された尿が通る道を尿路といい、ここに細菌が感染することを尿路感染症といいます。尿路感染症にかかっていると、結石の核となる臓器の表皮などが増えやすくなり、また尿がアルカリ性に傾くことから、結石ができやすくなると考えられています

  • 偏った食事
    食事の偏りにより、尿がアルカリ性や酸性になると結石を生じやすくなります。アルカリ尿ではストルバイト、リン酸カルシウム結石、酸性尿ではシュウ酸カルシウム、尿酸塩、シスチン、キサンチン結石のリスクが高まります。

  • かかりやすい犬種
    この病気を発症しやすい犬種がいくつか確認されています。シュウ酸カルシウム結石はミニチュアシュナウザーヨークシャーテリアラサアプソプードルシーズー、ストルバイト結石はミニチュアシュナウザー、ビションフリーゼ、ヨークシャーテリア、ラサアプソ、プードル、尿酸塩結石は、ヨークシャーテリア、ダルメシアンブルドッグ、シスチン結石はニューファンドランドです。

犬の腎結石の主な治療法

  • 超音波治療
    腎臓内の結石に対し、体の外から超音波を当てて砕く
    という治療法があります。これは「体外衝撃波結石破砕治療」(ESWL)と呼ばれており、比較的安全性が高いとされます。砕かれた結石は尿管を通って膀胱に下降し、おしっことして自然排出されます。ただし妊娠中の適用は禁忌です。

  • 手術
    閉塞を伴っていたり、シュウ酸カルシウムなど薬物の影響を受けにくい結石ができてしまった場合は、外科手術によって結石を取り除きます。この場合、腎臓を切り開いて中に溜まった結石をつまみだすという作業が必要です。

  • 抗生物質の投与
    尿路感染症を併発している場合は、抗生物質の投与などが行われます。

  • 食事療法
    尿の極端なアルカリ性、または酸性への偏りをなくすため、獣医師監修の元、適切な食事内容に切り替えます。

犬の腎結石の予防

 犬の腎結石の予防は、まずは食事を気を付け、水分をしっかり摂取させ、尿と一緒に尿路をキレイする事を心がけましょう。
 また、定期的な健康診断で尿検査をしてもらう事が予防につながります。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA