ドッグ界の「ランバラル」 オーストラリアンキャトルドッグ
体力があり、賢くもあり、トレーニングや作業をこなす事を得意とするオーストラリアンキャトルドッグ。
頑固なところはありますが、従順であり優秀な作業犬でもあるこの犬種は、さながらガンダムに出てくる「ランバラル」のようです。
三頭揃えて、「黒い三連星」とするのも良いかも知れません。
ただ、毛色が黒い個体はいませんが‥‥
ここでは、オーストラリアンキャトルドッグの誕生した背景や歴史、性格や外見、手入れ方法や散歩の頻度、性質から見るしつけ方の詳細をまとめていますので、是非ご参考になさってください。
- オーストラリアンキャトルドッグの歴史
- オーストラリアンキャトルドッグの特徴
- オーストラリアンキャトルドッグの健康
- オーストラリアンキャトルドッグの食事
- オーストラリアンキャトルドッグの運動
- オーストラリアンキャトルドッグのしつけ
- オーストラリアンキャトルドッグの手入れ
- オーストラリアンキャトルドッグの価格
- まとめ
オーストラリアンキャトルドッグの歴史
予想以上に優秀な牧牛犬
オーストラリアンキャトルドッグの元となる犬種はオーストラリア原産のティモンズ・バイターという犬種と言う説もありますが、一般的にはイギリスから輸入した「ブルー・マール」を基に更に優秀な牧牛犬を作る目的で、1840年代に本種の作出が開始されたとされています。
「ティモンズ・バイター」と「ブルー・マール」の毛色の「スムース・コリー」、「ディンゴ」、「スミスフィールド・キャトル・ドッグ」、「オーストラリアン・ケルピー」、「ブルテリア」、「ダルメシアン」などを計画的に交配させ、1890年頃にようやく完成しました。
オーストラリアンキャトルドッグは予想以上に優秀で、馬・羊・アヒルのハーディング(牧畜での追い込み、及び管理)もこなし、次第にショードッグとしても活躍するようになっていきました。
オーストラリア開拓史において大きな役割をした犬種と言えるでしょう。
そんな優秀なこの犬種は現在も作業犬として人気が高く、オーストラリアだけでなく、アメリカの西部やニュージーランドなどでも使役されています。
ショードッグやペットとしても飼育が行われていて、日本でもペットなどとして飼育が行われています。
オーストラリアンキャトルドッグの特徴
賢く従順でスタミナがあり、運動能力に優れている
オーストラリアンキャトルドッグは、骨太で筋肉質ながっしりとした体格をしており、スタミナと運動能力に優れています。
首と足は太く、胴は長めで胸は広いです。
耳はピンと立った立ち耳で、尻尾は垂れ尾です。
被毛はシングルコートで、まっすぐで短く硬めの毛質をしています。
カラーは、ブルーまたはブルーの斑、ブルーの小斑、レッドの小斑が認められていますが、生まれたときはホワイトの単色であったり、ブラックであったりしますが、成長するにつれて毛色が変化していきます。
性格は頑固な一面がありますが、賢く飼い主に対しては従順であり、トレーニングや作業をしっかりとこなしてくれます。
家族に対しては愛情を示してくれますが、見知らぬ人にはあまり懐かないかもしれません。

外見 |
筋肉質で骨太でありがっしりとした体格をしています。 |
性格 |
知的で忠実、忍耐強く、知的な性格で度胸と行動力も持ち合わせています。 |
体重 | 16〜20kg |
体高 | 43〜51cm |
オーストラリアンキャトルドッグの健康
目や耳の生まれつきの障害に注意
オーストラリアンキャトルドッグの平均寿命は、10~14年ほどです。
成長時に股関節に異常を来す「股関節形成不全」には注意が必要です。
比較的健康な犬種ですが、様々な犬種を掛け合わせているので、注意すべき疾患が多いです。
少しずつ視力を失っていき、最悪の場合失明に至る「進行性網膜萎縮症」、生まれつきの「盲目」や「難聴」にも注意が必要です。
親からの遺伝性が強い病気ばかりですので、入手前には事前に遺伝子検査をすることをおすすめします。
オーストラリアンキャトルドッグの食事
年齢や体調に合わせたフードを選びましょう
子犬の頃とシニア犬になった頃に必要とされるカロリーや栄養素は変わってきます。
また、食欲が旺盛な子にはカロリーバランスを考えて、低カロリーの食事を与える必要があります。
以上のように「子犬用」「成犬用」「シニア犬用」「体重管理用」など、年齢と目的に応じたフードを与えましょう。
愛犬に合ったドッグフードを探す
愛犬の健康を考える上で、食事の管理を大切です。
「太りすぎだな」と思ったら、低カロリーのフードにしなくてはいけません。
逆に年老いてきて、食欲が細くなったら、少ない量でもエネルギーを取れる老齢犬用のフードに替える必要があります。下記は様々な犬用品を卸値に近い価格で提供してくれるサイトです。
参考までにどうぞ。愛犬のフードを探す⇒外部リンク:犬の通販デパート ニコシティ
オーストラリアンキャトルドッグの運動
毎日1時間程度の運動を2回
運動欲求を満たすための環境や時間を設けられるかをしっかりと検討して、飼うかを決める必要があります。
かなりの体力があり、活発に動きまわるので、大型犬並みの運動量が必要です。
毎日1時間程度の運動を2回行いましょう。
ストレスが溜まると攻撃的になるやすいので、日頃からしつけに加え、思いっきり体を動かせるようにしてあげてください。
また、運動能力がとても高いので、ドッグスポーツはオススメです。
オーストラリアンキャトルドッグのしつけ
とても賢いので、しつけは難しくない?
オーストラリアンキャトルドッグはとても賢いので、飲み込みが早く状況判断力が優れていますので、しつけは難しくありません。
飼い主が頼りないと判断すると自分がリーダーだと主張してくる性格ですので、飼い主との主従関係をはっきりさせる必要があります。
また、小さい子犬の頃から様々な人や他の犬と積極的に触れ合わせ、社会性を身に付けさせるようにしましょう。
しつけの基本は必ず確認しましょう⇒犬のしつけの基本理論 完全ガイド
「おすわり」や「待て」など行動別のしつけ方法はこちら⇒犬の行動別しつけ方法
オーストラリアンキャトルドッグの手入れ
週に1~2回ブラッシング
オーストラリアン・キャトル・ドッグはシングルコートで、被毛の手入れが楽な犬種です。
硬めの獣毛ブラシで週に1~2回ブラッシングやコーミングする程度で清潔さを保てます。
シャンプーは月に1~2回を目安に行うようにしましょう。
オーストラリアンキャトルドッグの価格
20~25万円が相場
オーストラリアンキャトルドッグをペットショップで見かける事はまずありません。
もしも家族に迎え入れるのであれば、ブリーダーさんから直接購入する方法がメインとなります。
その際の値段ですが、20~25万円が相場となります。
ブリーダーさんから直接購入する際は、必ず現地へ行き、飼育環境やブリーダーさんの人柄などを確認し、信頼できるかを見極めたうえで決定するようにしましょう。
まとめ
✔ 体力に自信の無い方は飼育は控えた方が良い⁉
オーストラリアンキャトルドッグはとてもスタミナがあり、運動能力も高いので、その欲求を満たしてあげる必要があります。
ですので、オーストラリアンキャトルドッグの体力についていける程の体力を持っている方で、なおかつ毎日付き合ってあげることができる方でないと難しいでしょう。
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