パピヨンの特徴は?性格・外見・病気・しつけなど飼い方がここに!

貴族に愛された気品漂うパピヨン

飼い主が大好きで人懐っこく、甘えん坊な気品漂うパピヨン。
ペットの飼育に慣れていない方や小さな子供がいる家庭にもおすすめ出来る飼いやすい犬種と言えるでしょう。

ここでは、パピヨンの誕生した背景や歴史、性格や外見、手入れ方法や散歩の頻度、性質から見るしつけ方の詳細をまとめていますので、是非ご参考になさって下さい。



パピヨンの歴史

マリー・アントワネットの寵愛を受けた犬種

原種はスペインのトイ・スパニエルの一種とされていますが、はっきりとした起源が分かっていないのが実情です。

16世紀には肖像画に登場するなど人気が上がってきました。
ただ、その頃は「パピヨン」とは呼ばれておらず、「スカーレル・ドッグ」や「スカーレル・スパニエル」などと呼ばれていました。

その後、ポンパドゥール夫人やマリー・アントワネットをはじめとするヨーロッパ貴族の寵愛を受けるようになりました。
マリー・アントワネットが死刑台に上る直前まで抱いていたのが、このパピヨンだったと言われています。
フランス革命の際には、革命軍によって貴族と共に数多くの貴族の寵愛を受けてきたパピヨンが殺害されたこともありました。

ブルボン朝の時代までは垂れ耳が一般的で、また、リスのように尾が巻いていることから「リス犬」と呼ばれていましたが、19世紀末ごろに、「スピッツ」や「チワワ」と交配させて改良し、現在の大きな立ち耳を持つようになり、フランス語で蝶の意味である「パピヨン」と呼ばれるようになりました。

ただ、垂れ耳の個体も時には生まれる時があり、その垂れ耳の個体はフランス語で蛾の意味である「ファーレーヌ」と呼ばれていますが、同じ犬種として認められています。

パピヨンの特徴

長い飾り毛があり、気品ある犬種

パピヨンは超小型犬に分類されるくらい体が小さいので、少しひ弱そうには見えますが、意外としっかりとした骨格を持っています。
胸や足、しっぽには飾り毛があり、中でも名前の由来となった蝶に似た立ち耳の飾り毛が特徴です。

被毛は、抜け毛の少ないシングルコートです。
カラーは様々ありますが、ホワイトをベースにした「パーティカラー(2色の被毛)」か「トライカラー(3色の被毛)」であり、単色やホワイトが入っていない場合は、ドッグショーでは認められていません。
トライカラーの中でも特に「ホワイト×ブラック×タン」の3色の組み合わせは、クラシックトライカラーと呼ばれています。

性格は、明るく陽気でフレンドリーであり、賢く聡明です。
ただ、神経質な一面があるので、厳しめに叱ってしまうと落ち込んでしまうので、気を付けて下さい。
飼い主には従順で、とても飼いやすい犬種ですので、小さな子供のいるご家庭でも良いパートナーになってくれる犬種です。
パピヨン

外見

手足が細く、耳と尾には特に長い飾り毛があり、気品ある雰囲気を備えています。
大きな立ち耳が特徴ですが、垂れ耳も標準として認められています。
被毛は、絹のような長毛です。
カラーは白地に黒、茶、レモン(明るい茶色)、セーブル(黒い差し毛のある茶色)など、白地があれば何色でも認められます。

性格

パピヨンは明るく活発で遊び好きなうえに、甘えん坊という愛玩犬らしい性格です。
また賢く、状況判断もできるので、とても飼いやすい犬種です。

体重  2~4kg
体高  20~28cm

パピヨンの健康

平均寿命は12〜15歳ほど

パピヨンの平均寿命は12〜15歳ほどです。

小型犬としては遺伝性の病気は少ない方ですが、膝のお皿が本来の場所からずれてしまう「膝蓋骨脱臼」になりやすい傾向があります。
歩きたがらなかったり、歩き方が不自然であれば、動物病院へ受診しましょう。

また、「壊死性髄膜脳炎」や「壊死性白質脳炎」といった脳炎にも注意が必要です。
発作や意識障害、旋回など異常行動が見られたら至急に病院へ診てもらいうようにして下さい。

パピヨンの食事

年齢や体調に合わせたフードを選びましょう

子犬の頃とシニア犬になった頃に必要とされるカロリーや栄養素は変わってきます。
また、食欲が旺盛な子にはカロリーバランスを考えて、低カロリーの食事を与える必要があります。

以上のように「子犬用」「成犬用」「シニア犬用」「体重管理用」など、年齢と目的に応じたフードを与えましょう。

愛犬に合ったドッグフードを探す

愛犬の健康を考える上で、食事の管理を大切です。
「太りすぎだな」と思ったら、低カロリーのフードにしなくてはいけません。
逆に年老いてきて、食欲が細くなったら、少ない量でもエネルギーを取れる老齢犬用のフードに替える必要があります。

下記は様々な犬用品を卸値に近い価格で提供してくれるサイトです。
参考までにどうぞ。

愛犬のフードを探す⇒外部リンク:犬の通販デパート ニコシティ

パピヨンの運動

毎日30分程度の散歩

体も小さく華奢なイメージですが、運動量は多くは無いものの意外と活発な犬種です。
毎日、30分程度の散歩と遊びを取り入れてあげて下さい。
遊び好きなので、ドッグスポーツも楽しむ事ができます。

運動不足になるとストレスが溜まり、無駄吠えなどの問題行動の原因ともなりますので、毎日しっかりと運動を心掛けてあげて下さい。

また、飼い主へ依存する傾向もあるので、必ず毎日接するようにして下さい。

パピヨンのしつけ

しつけの入りは早い

可愛いからといって、甘やかし過ぎず、きちんとしつけはしましょう。
賢いので、しつけの入りは早いです。
スポーツや遊びの中でのしつけをするといいでしょう。
また、吠え癖もありますので、無駄吠えのしつけもしましょう。

小さい子犬の頃から様々な人や他の犬と積極的に触れ合わせ、社会性を身に付けさせるようにしましょう。

始めのうちは、犬の気が散らないように集中できる環境を整えて上げましょう。
しつけがある程度できてから、どんな状況で対応できるようにテレビをつけてみるなど少しずつ環境を変えていきましょう。

愛犬がしつけをマスターしていくと、ついつい「できて当然」と思ってしまいがちになります。
そうなるとしつけができても全く褒めなくなってしまうでしょう。
でも、これでは犬たちもしつけを忘れてしまう可能性もありますので、毎回ご褒美を与える必要はありませんが、しつけができた時には、褒めてあげるなどの気持ちを伝え続けることを忘れないようにしてください。

しつけの基本は必ず確認しましょう⇒犬のしつけの基本理論 完全ガイド
「おすわり」や「待て」など行動別のしつけ方法はこちら⇒犬の行動別しつけ方法

パピヨンの手入れ

被毛のお手入れは大変ではない?

パピヨンはシングルコートなので抜け毛は少なめです。
ただ長いコートに覆われており、毛玉ができやすいので、出来れば毎日ブラッシングをしてあげましょう。

シャンプーも月に2〜3回程度してあげてください。

また、寒さには弱いので、冬などの寒い時期は洋服を着させてあげるなどの配慮が必要です。

パピヨンの価格

目安は20~25万円

パピヨンはペットショップでも見かける事はありますが、そんなに多くはありません。
ですので、もしも家族に迎え入れるのであれば、ブリーダーさんから直接購入する方法がメインとなるでしょう。

その際の価格相場ですが、20~25万円が目安となるでしょう。

ただ、ブリーダーさんから直接購入する際は、必ず現地へ行き、飼育環境やブリーダーさんの人柄などを確認し、信頼できるかを見極めたうえで決定するようにしましょう。

まとめ

✔ とても飼いやすい犬種
✔ 甘えん坊で飼い主へ依存する傾向がある

パピヨンは、明るく陽気でフレンドリーであり、比較的賢さもあるのでしつけもし易いです。
長い被毛もシングルコートですので、抜け毛は少なく、初心者にもオススメできるとても飼いやすい犬種と言えます。

飼い主に対しては、とても従順であり、とても甘えん坊です。
大好きな飼い主と接する事をとても好み、飼い主への依存度が高くなる傾向があります。
その為、長時間の留守番が苦手であったり、分離不安症になる可能性も考えられるので、毎日スキンシップを欠かさずに、目一杯の愛情を注いであげて下さい。

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