グレートピレニーズの特徴は?性格・外見・病気・しつけなど飼い方がここに!

「アニメじゃない本当の事さ」 グレートピレニーズ

50kgを超す巨体ですが、意外とすばしっこいグレートピレニーズ。
白い体も相まって、「ZZガンダム」のような犬種と言えます。
ちなみに「ZZガンダム」のパイロットである「ジュドー・アシュター」って人は、史上最高のニュータイプとの呼び声もあり、グレートピレニーズも実際に洞察力に優れています。

ここでは、グレートピレニーズの誕生した背景や歴史、性格や外見、手入れ方法や散歩の頻度、性質から見るしつけ方の詳細をまとめていますので、是非ご参考になさってください。



グレートピレニーズの歴史

マリー・アントワネットの護衛犬

グレート・ピレニーズはフランス原産の大型犬で、家畜を保護するために飼われ、数千年前からチベット高原で飼われる大きな犬「チベタン・マスティフ」の子孫だと言われています。

紀元前1800年から1000年の間に、この「チベタン・マスティフ」は遊牧民やアジア系民族の侵略に伴われて徐々に中央・西アジアを西進し、紀元前6世紀頃にヨーロッパに到達したと推測され、それがグレート・ピレニーズの祖先と考えられています。

17世紀になると宮廷でも飼育されるようになり、1675年頃にはルイ14世が宮廷犬として愛玩したことから当時の流行犬となり、マリー・アントワネットもピレニーズを護衛犬として所有していました。
中世から始まって19世紀中頃まで、この犬種はフランス王立法廷の公式犬としても用いられ、貴族の間で美しさと強さを兼ね備えている番犬として人気となりました。
フランス以外でも、1850年には犬好きとして有名なイギリスのビクトリア女王がピレニーズを所有していました。

その後、山岳では狼や熊などの野生動物が減り、上流階級でも犬による護衛が行われなくなると、グレートピレニーズの人気も徐々に下火となり、原産国であるフランスですら絶滅が危惧される程になりました。
そんな中、山岳地帯で生き残っていたピレニーズたちが愛好家により発見され、彼らを土台に改良繁殖が行われることになり、また頭数を回復するに至りました。

1885年頃には初めてイギリスで公認の犬種として正式に登録され、原産国であるフランスでは、1927年頃に愛好家たちの手によりスタンダード(犬種標準)が定められました。
アメリカには少数のピレニーズたちが早い時代に「ニューファンドランド」作出の基礎犬として入りましたが、20世紀前半に本格的に輸入され、1933年頃にアメリカンケンネルクラブでも正式に登録されることとなりました。

グレートピレニーズの特徴

もふもふの被毛が魅力的な温厚で穏やかな犬種

グレートピレニーズはガッチリとした体格をしており、頭が大きく垂れ耳であり、優雅で品のある佇まいをしています。
また、この犬種の特徴として後ろ足の足首あたりにある「狼爪」があります。この「狼爪」は山道を歩く際の滑り止めの役割があるもので、日常性格での散歩などで自然に削れるということがないので、月に1〜2回程度、忘れずに爪切りをしてあげるといいでしょう。

被毛はダブルコートであり、オーバーコートは長い剛毛をしています。
換毛期の抜け毛はかなり多く、大型犬の中でもトップクラスの抜け毛の量となっています。
カラーはホワイトを基調にグレー、薄いイエロー、ウルフカラーやオレンジなどの斑が頭部、耳、尾の付け根にあることもあります。

性格は基本的には温厚で穏やかですが、警戒心が強い個体も少なからずいます。
飼い主に対しては従順であり、縄張り意識が強いため、番犬としては最適でしょう。

グレートピレニーズ
 
外見

グレートピレニーズは巨体でありがなら意外と敏捷であり、優雅かつ迫力のある姿をしています。
体長は体高よりやや長く、がっちりとした骨格で大きな頭に垂れ耳です。
被毛はもふもふのダブルコートで、厚い毛に覆われた大型犬です。
毛色はホワイトをベースにグレーやクリームイエローやウルフカラーなどのマーキングがる場合もあります。

性格

飼い主に対して忠実で、家族に対しては愛情深く、忍耐力もあるので子供も大丈夫です。
グレートピレニーズはもともとは番犬・牧羊犬として、防衛能力と運動能力の向上を目的に繁殖されてきた歴史があり、近年の交配により弱められているものの、警戒心の強いこの性質は完全に失われたわけではなく個体差があります。
テリトリーの防衛本能が強いため、見知らぬ人には警戒心をむき出しにします。
グレートピレニーズは自分で考える力があるため、主人より先回りして判断をしようとする洞察力があります。

体重  50~60kg
体高  65~81cm

グレートピレニーズの健康

「骨肉腫」に要注意

グレート・ピレニーズの平均寿命は10〜12歳ほどです。

グレートピレニーズがかかりやすい病気として「骨肉腫」が知られています。
定期的な健康診断や日頃からよく体に触れ、歩き方の異常など早期発見に努め、腫瘍の小さいうちに処置ができることが望ましいです。

また、大型犬ですので、成長時に股関節に異常を来す「股関節形成不全」にも注意が必要です。

特に「胃捻転」は死に直結する恐ろしい疾患ですので、注意が必要です。
食事のドカ食いを防ぐためにも2回以上に分けて与え、食後は安静に過ごさせましょう。
胃捻転は胃が捻じれる事によって、胃の中でガスが溜まり、胃が拡張していきます。
結果、周囲の臓器を拡張した胃が圧迫してしまい、全身の血流を止めてしまいます。
ぐったりとしていたり、苦しそうにしていたら、一刻も早く病院に行きましょう。

グレートピレニーズの食事

年齢や体調に合わせたフードを選びましょう

子犬の頃とシニア犬になった頃に必要とされるカロリーや栄養素は変わってきます。
また、食欲が旺盛な子にはカロリーバランスを考えて、低カロリーの食事を与える必要があります。

以上のように「子犬用」「成犬用」「シニア犬用」「体重管理用」など、年齢と目的に応じたフードを与えましょう。

愛犬に合ったドッグフードを探す

愛犬の健康を考える上で、食事の管理を大切です。
「太りすぎだな」と思ったら、低カロリーのフードにしなくてはいけません。
逆に年老いてきて、食欲が細くなったら、少ない量でもエネルギーを取れる老齢犬用のフードに替える必要があります。

下記は様々な犬用品を卸値に近い価格で提供してくれるサイトです。
参考までにどうぞ。

愛犬のフードを探す⇒外部リンク:犬の通販デパート ニコシティ

グレートピレニーズの運動

暑さが苦手なので、季節ごとに散歩の時間を変えましょう

グレートピレニーズは身体を動かすことが好きですが、日本の夏の気候は厳しいため散歩は30分程度にするのが無難かもしれません。
逆に寒い季節は積極的に連れ出して1時間以上はたっぷりと運動するようにしましょう。

体重があるので、跳躍などの運動は避け、関節に負担を掛けないようにしましょう。

運動不足になるとストレスが溜まり、無駄吠えなどの問題行動の原因ともなりますので、毎日しっかりと運動を心掛けてあげて下さい。

グレートピレニーズのしつけ

信頼関係を作っておく必要

グレートピレニーズは自分の判断で行動することが身に着いています。
ですので、飼い主のリーダーシップがとても重要になります。
比較的コントロールしやすい子犬や若い犬のうちから、きちんとしたしつけや訓練を通して信頼関係を作っておく必要があります。

また、小さい子犬の頃から様々な人や他の犬と積極的に触れ合わせ、社会性を身に付けさせるようにしましょう。

しつけの基本は必ず確認しましょう⇒犬のしつけの基本理論 完全ガイド
「おすわり」や「待て」など行動別のしつけ方法はこちら⇒犬の行動別しつけ方法

グレートピレニーズの手入れ

毎日、ブラッシングを

換毛期でなくても下毛は相当抜けます。
できれば毎日、ブラッシングで抜け毛を取り去ってあげたいです。

また、後ろ足の足首あたりに「狼爪」と呼ばれるツメがあります。
狼爪はほかの爪とは異なり、お散歩などで自然に削れるということがないので、月に1〜2回程度、忘れずに爪切りをしてあげるといいでしょう。

シャンプーは月に1~2回を目安に行うようにしましょう。

グレートピレニーズの価格

40~50万円が目安

グレートピレニーズは、ペットショップで見かける事はまずありません。
もしも家族に迎え入れるのであれば、ブリーダーさんから直接購入する方法がメインとなります。
その際の値段ですが、40~50万円が目安となるでしょう。

ブリーダーさんから直接購入する際は、必ず現地へ行き、飼育環境やブリーダーさんの人柄などを確認し、信頼できるかを見極めたうえで決定するようにしましょう。

まとめ

✔ とにかく抜け毛が多い犬種

グレートピレニーズは密生したアンダーコートを持つ犬種であり、換毛期には大量の抜け毛があります。
その量は大型犬の中でもトップクラスで、毎日ブラッシングが必要であり、それでも部屋の中には抜けた毛が散乱する場合も考えられます。それを受け入れる寛容さが飼い主には求められる事を念頭に置きましょう。

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