ドッグ界の「峰竜太」? ウェルシュ・コーギー・カーディガン
「ウェルシュ・コーギー・ペンブローク」とは見た目も名前もよく似ており、以前には同一犬種と見なされていたウェルシュ・コーギー・カーディガン。
でも、実際は全くの別の犬種で、「竜雷太」と「峰竜太」みたいなもでしょう。
ここでは、ウェルシュ・コーギー・カーディガンの誕生した背景や歴史、性格や外見、手入れ方法や散歩の頻度、性質から見るしつけ方の詳細をまとめていますので、是非ご参考になさってください。
- ウェルシュ・コーギー・カーディガンの歴史
- ウェルシュ・コーギー・カーディガンの特徴
- ウェルシュ・コーギー・カーディガンの健康
- ウェルシュ・コーギー・カーディガンの食事
- ウェルシュ・コーギー・カーディガンの運動
- ウェルシュ・コーギー・カーディガンのしつけ
- ウェルシュ・コーギー・カーディガンの手入れ
- ウェルシュ・コーギー・カーディガンの価格
- カーディガンとペンブロークの違い
- まとめ
ウェルシュ・コーギー・カーディガンの歴史
紀元前1200年頃から存在していたと言われている
「ウェルシュ・コーギー」と呼ばれる犬種は、日本でも知られているペンブロークと歴史の古いカーディガンの2種類があります。
因みにウェルシュは「ウェールズの」、コーギーはウェールズ語で「小人犬」の意味です。
「カーディガン」はカーディガンシャー地方でよく活躍したことから名付けられており、紀元前1200年頃のケルト民族により中央ヨーロッパよりイギリスへ渡ってきたとされています。
ペンブロークと同じく、牧畜犬として働いてきましたが、断尾の習慣がなく、尻尾のあることが普通とされてきました。
1933年にイギリスのジョージ6世がペットとして飼っていたことから、世間に広く知られるようになりました。
ただ、この頃はまだ、ペンブロークと同一犬種と見なされていましたが、体の細かい特徴などが食い違い別犬種として認知されるようになりました。
体長(鼻の先から尻尾の先まで)が1ウェルシュ・ヤード(ウェールズの1ヤード)に相当するため、カーディガンシャーの一部地域では「ヤード・ロング・ドッグ」と呼ばれていました。
「ウェルシュ・コーギー・ペンブローク」ととてもよく似ていますが、別犬種です。
ウェルシュ・コーギー・カーディガンの特徴
とても忠実で、遊び好きな性格
ウェルシュ・コーギー・カーディガンは、胴長短足の体型で、筋肉質でがっしりとした体格をしており、全体的にはウェルシュ・コーギー・ペンブロークと非常によく似ています。
ただ、違いとしては、立ち耳は一緒ですが、耳の先端が尖っていなく丸みがあります。
また、尻尾はペンブロークとは異なり長めです。
被毛はダブルコートですので、抜け毛はあります。
カラーは、ブラック&タン、セーブル(イエローなどの薄い色がベースで、ブラックが混じった毛色)、ブラックなどさまざまです。
性格は、活発で遊び好きで、飼い主に対しては従順です。
ただ、牧畜犬の名残から自転車など走るものに反応してしまう子も中にいますので、しつけはしっかりと行う必要があるでしょう。
外見 |
・耳は立ち耳で、先端が丸まっている |
性格 |
・活発で社交的で遊び好き |
体重 | 11~17kg |
体高 | 25~32cm |
ウェルシュ・コーギー・カーディガンの健康
「椎間板ヘルニア」や「股関節形成不全」には注意
ウェルシュ・コーギー・カーディガンの平均寿命は、12〜14年ほどです。
原産であるイギリスのウェールズ地方は、寒い土地ですので、高温多湿の日本の気候にはあまり適していません。
暑さですぐにぐったりしたり、皮膚に疾患を患ってしまうこともあります。
夏場はエアコンで涼しくした室内で飼育したほうがいいでしょう。
「椎間板ヘルニア」や成長時に股関節に異常を「股関節形成不全」には注意が必要です。
足が短く、脊椎や腰に爆弾を抱えている犬種ですので、滑りやすいフローリングの床にはじゅうたんを敷いたり、階段にはコルクを敷く処置を施すことを検討してください。
個体によっては10歳前後から、ゆっくりと麻痺が進行する脊髄の病気である「変遷性脊髄症(Degenerative Myelopathy、DM)」を発症する場合があります。
また原因不明のため治療方法が存在しない。よって発症から約3年で死に至ります。
ウェルシュ・コーギー・カーディガンの食事
年齢や体調に合わせたフードを選びましょう
子犬の頃とシニア犬になった頃に必要とされるカロリーや栄養素は変わってきます。
また、食欲が旺盛な子にはカロリーバランスを考えて、低カロリーの食事を与える必要があります。
以上のように「子犬用」「成犬用」「シニア犬用」「体重管理用」など、年齢と目的に応じたフードを与えましょう。
愛犬に合ったドッグフードを探す
愛犬の健康を考える上で、食事の管理を大切です。
「太りすぎだな」と思ったら、低カロリーのフードにしなくてはいけません。
逆に年老いてきて、食欲が細くなったら、少ない量でもエネルギーを取れる老齢犬用のフードに替える必要があります。下記は様々な犬用品を卸値に近い価格で提供してくれるサイトです。
参考までにどうぞ。愛犬のフードを探す⇒外部リンク:犬の通販デパート ニコシティ
ウェルシュ・コーギー・カーディガンの運動
毎日1時間以上の長めの散歩を
ウェルシュコーギー・カーディガンには、活動的な犬種なので、毎日かなりの運動量が必要です。
毎日1時間以上の長めの散歩や体を大いに動かすようなゲームを取り入れると喜ぶでしょう。
また、時には、ドッグランなどで思いっきり走らせてあげて下さい。
運動不足になるとストレスが溜まり、無駄吠えなどの問題行動の原因ともなりますので、毎日しっかりと運動を心掛けてあげて下さい。
ウェルシュ・コーギー・カーディガンのしつけ
貫した姿勢でしつけを行いましょう
ウェルシュコーギーカーディガンは賢く、訓練性能もありますので、一貫した姿勢でしつけに臨めれば、問題ないでしょう。
元々牧畜犬だったことから番犬気質が残っており、見知らぬ人が入ってくると、大きな声で知らせてくれます。
ただ、しつけは簡単ではなく、曖昧に行っても言うことをきてくれません。
賢さゆえに、飼い主に落ち度があると付け込まれ、主従関係が逆転してしまうこともありえます。
毅然とした態度で、一貫したルールを教えてください。
そうしないと噛み癖や吠え癖がついたり、力が強いため暴れ癖がついてしまったりと、手を焼いてしまうでしょう。
また、小さい子犬の頃から様々な人や他の犬と積極的に触れ合わせ、社会性を身に付けさせるようにしましょう。
しつけの基本は必ず確認しましょう⇒犬のしつけの基本理論 完全ガイド
「おすわり」や「待て」など行動別のしつけ方法はこちら⇒犬の行動別しつけ方法
ウェルシュ・コーギー・カーディガンの手入れ
週1回ほどのブラッシング
被毛の手入れは週1回ほどのブラッシングで十分でしょう。
ただ、ダブルコートですので、春秋の換毛期には抜け毛が多くなるので、その時期は毎日のブラッシングが必要になります。
シャンプーは月に1~2回を目安に行うようにしましょう。
ウェルシュ・コーギー・カーディガンの価格
25万円前後が相場
ウェルシュ・コーギー・カーディガンをペットショップで見かける事はまずありません。
もしも家族に迎え入れるのであれば、ブリーダーさんから直接購入する方法がメインとなります。
その際の値段ですが、25万円前後が相場となります。
ブリーダーさんから直接購入する際は、必ず現地へ行き、飼育環境やブリーダーさんの人柄などを確認し、信頼できるかを見極めたうえで決定するようにしましょう。
カーディガンとペンブロークの違い
体が一回り大きく、尻尾が長いのがカーディガン
実はコーギーと呼ばれる犬は2種類存在し、それぞれが独立した別の犬種です。
胴長短足で筋肉質、立ち耳であり、見た目はとても良く似ています。
では、実際の違いは何だ? となると思います。
下記に相違点をまとめました。
★体の大きさ
ペンブローク:体高は25~30cm、体重は9~12kg
カーディガン:体高は25~32cm、体重は11~17kg
カーディガンの方が体は大きい傾向があります。
★耳
ペンブローク:先端が尖っている。
カーディガン:先端が丸まっている。
★尻尾
ペンブローク:かなり短い
カーディガン:比較的長い
★性格
ペンブローク:明るくてフレンドリー
カーディガン:比較的落ち着いていて、警戒心が強め
まとめ
✔ ウェルシュ・コーギーには2種類存在する
「コーギー」と言う犬種には実は2種類存在するという事は、実は一般的にあまり知られていません。
みんなが「コーギー」と呼ぶ犬種は、概して「ペンブローク」を指します。
見た目はとても似ていますが、歴史は違いますし、「カーディガン」の方が長い歴史があります。
どちらが良いというのは無く、あくまで好みの問題となるでしょう。
つまり、どちらも可愛いのです!
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