犬のレッグパーセス病

犬のレッグパーセス病~足を浮かすようにして歩いたり、足を引きずったら~

犬のレッグパーセス病とは、小型犬に多く発症する病気で、太ももの骨の先端にある大腿骨頭(だったいこっとう)への血流が不足し、骨が壊死を起こしてしまう病気を言います。 
レッグ・ペルテス病(Legg-Calve-Perthes syndrome)とも呼ばれます。

太ももの先端の大腿骨への血流が阻害され、骨が徐々に壊死していきます。

主に体重が10キロに満たない小型犬に発症する病気で、多くは生後4ヶ月~12ヶ月(最多は7ヶ月)の間に症状を示し、その原因は不明です。
全体の9割近くが片足のみに発症し、性別による罹患率に差は見られません。

ここでは、犬のレッグパーセス病の主な原因はもちろん、症状から対処法、かかりやすい犬種などをまとめていますので、是非ご参考になさって下さい。


  • 犬のレッグパーセス病の主な症状
  • 犬のレッグパーセス病の主な原因
  • 犬のレッグパーセス病の主な治療法

犬のレッグパーセス病の主な症状

犬のレッグパーセス病の主な症状は、足を浮かすようにして歩いたり、足を引きずるように歩いたりします。
レッグパーセス病は、ほとんどが片足だけに発症します。

主な症状
☆足を引きずるように歩く
☆後足の筋肉の萎縮
☆痛み(触ると痛がる)

犬のレッグパーセス病の主な原因

犬のレッグパーセス病の原因は、まだ分かっていません。

  • はっきりとした原因は不明
    腿骨頭への血流不足がパーセス病の原因
    であることは分かっていますが、なぜ血流不足が起こるのかという大元の原因に関しては、いまだに不明です。
    遺伝、外傷、内分泌、炎症、栄養、循環異常などの複合がペルテス病の原因だと考えられています。

  • かかりやすい犬種
    発症しやすい犬種がありますので、遺伝が何らかの関わりを持っていると推測されています。
    具体的なかかりやすい犬種は下記の通りです。

    ・マンチェスターテリア、
    ミニチュアピンシャー
    トイプードル
    レイクランドテリア
    ウェストハイランドホワイトテリア
    ケアーンテリアなどです。

犬のレッグパーセス病の主な治療法

  • 運動制限
    大腿骨頭の変形が少なく、症状が軽い場合は犬を極力運動させないという安静療法が選択されます。
    大腿骨頭の強度が回復するまでケージに入れて動けないようにし、4~6ヶ月という長期にわたって様子を見ます。
    同時に鎮痛薬が投与されることもあります。

  • 大腿骨頭の切除
    大腿骨頭の壊死が広範囲で自然治癒の可能性が薄い場合は、手術によって大腿骨頭を切除します。
    切除後はそこに人工関節を取り付け、リハビリによって運動機能の回復を図ります。

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