コーイケルホンディエの特徴は?性格・外見・病気・しつけなど飼い方がここに!

誰とでも仲良く出来る コーイケルホンディエ

レッド&ホワイトのコントラストが美しいコーイケルホンディエ。
陽気で明るく、非常にフレンドリーな性格をしており、誰とでも仲良くなることが出来ます。いつも朗らかな天真爛漫なその姿は、まるで「ドラゴンボールの孫悟空」のようです。

ここでは、コーイケルホンディエの誕生した背景や歴史、性格や外見、手入れ方法や散歩の頻度、性質から見るしつけ方の詳細をまとめていますので、是非ご参考になさってください。



コーイケルホンディエの歴史

ふさふさしたしっぽを揺さぶるだけのカモ猟犬

コーイケルホンディエは、オランダを起源とする可愛らしい犬種で、中世から存在していました。
16世紀からオランダで銃が発明される以前のカモ猟に使われていた犬種で、水鳥狩りの名脇役でした。
コーイケルホンディエという名前は、オランダ語の「カモ猟の犬」ら付けられたものです。
カモ猟では網が用いられていましたが、網を打つ前に鳥をおびき寄せるのがコーイケルホンディエの仕事でした。
そのおびき寄せ方が実に独特な方法で変わっていて、ふさふさしたしっぽを揺さぶることで美しい毛並みを茂みの中から見え隠れするように動かし、仕掛けた網や、銃の射程距離内に好奇心をそそられたカモをおびき寄せていました。

また、コーイケルホンディエは非常に愛される存在で、オランダの王家にも飼われていました。
その愛くるしい姿と明るい性格で、オランダ国民にも人気がありました。
しかし、20世紀に入ると、水鳥狩りが衰退し、彼らの数も減ってしまいました。

第2次世界大戦が終了するまでには殆どが全滅してしまい、一時期は世界で5頭までに減少しました。
戦後、オランダのハーデンブルグ夫人はコーイケルホンディエの写真を行商人に見せ、そのような犬を探すように依頼をしました。そして、フリースラント州の農場で見つけられたのが、コーイケルホンディエの礎ともなる「トミー」というメス犬でした。
その後、愛好家たちの努力によって1942年から再び犬籍簿が作られ、育種が始まることになりました。

原産国であるオランダのケネルクラブで正式に犬種登録されたのは、それから約30年後の1971年でした。
その後、イギリスでも1996年に犬種登録されました。

現在では愛好家の努力によって少しずつ増えてはいるが、依然として本国オランダ以外では非常に希少な犬種となっています。

コーイケルホンディエの特徴

ふさふさの尻尾が魅力のとてもフレンドリーな犬種

コーイケルホンディエは、まるで小型の狩りの名人とでも言うべき、魅力的で愛くるしい犬種です。

やや小さめの中型犬で、体高と体長がほぼ同じのスクエアな体型をしています。
丸い頭蓋骨にはっきりしたストップがあり、程よい長さのマズルをしています。
耳は垂れ耳で、目はダークブラウンのアーモンド形です。
尻尾には羽毛のような華やかな飾り毛があり、少し高く掲げて歩くその姿は品を漂わせます。

美しい赤と白のコートで覆われており、その毛並みは、長くて軟らかく、耳には飾り毛がついていて、まるでおしゃれなイヤリングをしているかのようです。
被毛はダブルコートで、ホワイト地にオレンジまたはレッドの斑模様をしています。
また、頭部にははっきりとしたブレーズが鼻まで入っていることや、頬や目のまわりにも色があることが好ましいとされています。
耳先にはイヤリングと呼ばれるブラックの毛が入る事があります。

そして、コーイケルホンディエは非常に知性が高く、親しみやすい性格を持っています。
彼らは飼い主に忠実でありながら、独立心も持っていて、まるで猫のような気まぐれさも魅力です。
そして、彼らは子供や他のペットとも上手くやっていくので、家庭でのペットとしても最適です。

コーイケルホンディエ
外見

小さめの耳や腹部にあるフリンジ状の豊富な飾り毛と、羽毛状の華やかで豊富な飾り毛があるふさふさの尻尾がチャームポイントです。
毛色は、ホワイトの地色に鮮やかなレッドのまだら模様です。
コーイケルホンディエは被毛の完成に約2年かかるといわれています。
耳は垂れ耳で、目はダークブラウンのアーモンド形です。

性格

陽気で気立てが良く、とてもフレンドリーで活発です。
神経質な面はあまりなく、攻撃性もありません。
環境適応能力に優れ、無駄吠えも少なく、他の動物や小さな子どもともうまく共存することができます。
とても遊び好きで、頭もよく、飼い主や家族に忠実である。

体重  9〜15kg
体高  35〜40cm

コーイケルホンディエの健康

近親交配による遺伝病の発生に注意!

コーイケルホンディエの平均寿命は、12~14年ほどです。

コーイケルホンディエは、総じて健康的な犬種であるとされています。
しかし、彼らもまた、健康面での注意点がいくつかあります。

健康オタクのコーイケルホンディエも、遺伝的な疾患に注意が必要で、かかりやすい病気としては、「セロイド・リポフスチン脳症」や血液疾患である「フォン・ヴィレブランド病(VWD)」、神経が麻痺して次第に歩けなくなる「遺伝性壊死脊髄障害(ENM)」があげられます。
中でもVWD(フォンビルブラント病)は特に注意が必要で、ケガなどをしたときに出血が止まらないという症状がでます。
親犬がVWDをもっていないかという遺伝検査が実施されており、親犬がもっていなければ子犬も発症する心配はありません。

また、垂れ耳なので、「外耳炎」予防のためにも、定期的に耳掃除を心掛けましょう。

コーイケルホンディエの食事

年齢や体調に合わせたフードを選びましょう

コーイケルホンディエの食事に関しても、適切な管理と注意が必要です。彼らは活発で運動量が多いため、適切な栄養とカロリーが必要ですが、同時に過剰摂取を避けることも大切です。以下、コーイケルホンディエの食事の注意点をご紹介します。

  1. 高品質なドッグフードを選ぶ コーイケルホンディエには、高品質なドッグフードを与えることが望ましいです。良質なタンパク質、脂質、繊維、ビタミン、ミネラルが含まれたフードを選ぶことで、健康を維持することができます。

  2. 適切な量を与える コーイケルホンディエの食事量は、その体重、年齢、活動レベルに応じて調整することが大切です。過剰摂取は肥満の原因となるため、適切な量を与えることが重要です。

  3. 人間用の食べ物に注意 コーイケルホンディエに人間用の食べ物を与える場合は、注意が必要です。砂糖や塩分が多い食べ物や、チョコレート、アボカド、ブドウ、玉ねぎ、ニンニクなど、犬に有害な食材を与えないようにしましょう。

  4. 散歩や運動後の食事に注意 コーイケルホンディエは運動量が多いため、散歩や運動後の食事に注意が必要です。激しい運動の直後に大量の食事を与えると、胃捻転という症状が起こる可能性があります。運動後は、十分に休ませてから食事を与えるようにしましょう。

  5. 定期的な体重チェック コーイケルホンディエの体重管理も大切です。定期的に体重をチェックし、必要に応じて食事量を調整しましょう。

  6. 食事の回数を適切に調整 成犬のコーイケルホンディエは、1日2回の食事が一般的ですが、年齢や活動量に応じて調整が必要です。子犬や高齢犬は、1日3回以上の食事を提供することが適切です。食事の回数を適切に調整することで、消化を助け、健康を維持することができます。

  7. アレルギーに注意 コーイケルホンディエは、食物アレルギーや食物に対する過敏反応を示すことがあります。アレルギー症状が現れた場合は、獣医師と相談し、適切な食事プランを立てましょう。

  8. サプリメントの利用 必要に応じて、獣医師の指示に従い、サプリメントを与えることで、コーイケルホンディエの健康をサポートできます。ただし、過剰摂取は避け、適切な量を与えることが重要です。

以上の注意点を守り、バランスの良い食事を与えることで、コーイケルホンディエの健康を維持できます。愛犬の健康のために、適切な食事管理を心がけ、長く健康で楽しい生活を送りましょう。

コーイケルホンディエの運動

1日2回それぞれ1時間程度の散歩

活発な性格でもあり、運動量も十分に必要とします。
毎日最低でも1日2回それぞれ1時間程度の運動が必要です。

肉体的な運動に加え、頭も一緒に使うフリスビーやアジリティなどをしてあげると喜びます。
ドッグランに連れて行ってあげたり、ボール遊びや水遊びをしてあげたりすることも併せてオススメです。

運動不足になるとストレスが溜まり、無駄吠えなどの問題行動の原因ともなりますので、毎日しっかりと運動を心掛けてあげて下さい。

コーイケルホンディエのしつけ

とてもしつけがしやすい

飲み込みが早く人が好きな性格なので、とてもしつけがしやすい犬種です。
それでも、子供の頃は元気いっぱいなので、根気よくしつけてあげましょう。

とても賢く学習能力の高い犬種なのでゲーム、頭を使ったスポーツを通して、しつけを行うのが効果的です。
しつけを行う際には、決して厳しく叱らず、褒めて伸ばすの事を心掛けましょう。

愛犬がしつけをマスターしていくと、ついつい「できて当然」と思ってしまいがちになります。
そうなるとしつけができても全く褒めなくなってしまうでしょう。
でも、これでは犬たちもしつけを忘れてしまう可能性もありますので、毎回ご褒美を与える必要はありませんが、しつけができた時には、褒めてあげるなどの気持ちを伝え続けることを忘れないようにしてください。

しつけの基本は必ず確認しましょう⇒犬のしつけの基本理論 完全ガイド
「おすわり」や「待て」など行動別のしつけ方法はこちら⇒犬の行動別しつけ方法

コーイケルホンディエの手入れ

毎日ブラッシングを

垂れ耳のため、蒸れたり汚れがたまりやすいので、定期的に耳掃除をしてください。

被毛のお手入れは、毎日ピンブラシやスリッカーを使ってブラッシングするだけでも毛並みが美しく整います。
毛が長い耳の周り、おしりや尻尾の飾り毛はコームを使うと便利です。
彼らの美しく長い毛並みは、ブラッシングやトリミングが必要です。定期的なケアを怠ると、毛玉ができたり、皮膚トラブルが起こることもあります。
まるで美容師のように、手入れをしっかり行ってあげましょう。

シャンプーは成犬であれば1ヶ月に一度程で十分です。

コーイケルホンディエの価格

30~40万円が相場

コーイケルホンディエは、ペットショップで見かける事はまずありません。
もしも家族に迎え入れるのであれば、ブリーダーさんから直接購入する方法がメインとなります。
その際の値段ですが、30~40万円が妥当な相場と言えるでしょう。

ブリーダーさんから直接購入する際は、必ず現地へ行き、飼育環境やブリーダーさんの人柄などを確認し、信頼できるかを見極めたうえで決定するようにしましょう。

まとめ

✔ とても飼いやすい犬種

コーイケルホンディエは、攻撃性がなく誰とでも仲良く出来る性格です。
その上、学習能力も高く、飼い主に対して忠実ですので、しつけの飲み込みも早いでしょう。
ただ、そのクセのないフレンドリーな性格ゆえに、番犬としては向かないと言えます。

また、適度な運動としっかりした毛並みの手入れが必要です。
適切なケアと注意を払うことで、コーイケルホンディエは健康的で長寿なパートナーとなります。愛犬の健康のために、日々のケアと愛情を忘れずに与えましょう。

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