日本テリアの特徴は?性格・外見・病気・しつけなど飼い方がここに!

ザ・愛玩犬的な性格が魅力の 日本テリア

「抱き犬」として誕生した日本テリアは、甘えん坊です。
テリア種としては珍しく穏やかで、怖がりな所も愛らしい犬種です。

ここでは、日本テリアの誕生した背景や歴史、性格や外見、手入れ方法や散歩の頻度、性質から見るしつけ方の詳細をまとめていますので、是非ご参考になさって下さい。



日本テリアの歴史

神戸で抱き犬として可愛がられていた犬種

名前の通り日本原産の日本テリアの系統は、詳しい事はわかっておらず、主に神戸で、抱き犬としてかわいがられ、「神戸テリア」「お雪テリア」「ミカド・テリア」などの愛称で親しまれました。

18世紀にオランダから長崎に渡来した「スムース・フォックス・テリア」をベースとして小型の在来犬をベースにし、後に神戸で犬種は不明ですが日本の和犬を交配させ、改良したものであるとされています。
しかし、「スムース・フォックス・テリア」が犬種として固定したのは1862年頃になるので、厳密にはスムース・フォックス・テリアの原種犬が日本テリアの先祖ということになります。

また、「トイ・マンチェスター・テリア」、「イタリアン・グレーハウンド」、「トイ・ブル・テリア」などの血が入っているのではないかとも考えられていますが、定かではありません。

1920年頃から計画繁殖が行われ、1930年頃に固定されました。
1930~32年には日本テリア・ブームが起こりましたが、ブームは、第2次世界大戦によって終焉を迎えました。
他の全ての犬種と同様に、日本テリアの数も激減しました。
絶滅の危機もありましたが、戦後、愛好家の努力によって甦ることができました。
原産国である日本ではあまり一般的な犬種ではなく、数も大変少なく、この犬種を絶やさない為に保存会が設立されました。

日本テリアの特徴

モノクロの被毛のコントラストが美しい

日本テリアは、スマートな外眼をに引き締まった体型をしており、足はすらっと伸び、機敏でジャンプ力もあります。
尻尾はやや細く、元々は断尾する習慣がありましたが、現在では動物愛護の観点からあまり行われません。

被毛は短く、ビロードのような肌触りです。
日本テリアの特徴でもある黒い頭と白い体のコントラストが美しいというより、とにかく目を引きます。
頭部はブラック、タン、ホワイトの3色で、体はホワイトにブラックのスポット、ブラックかタンのマーキングが入ります。

性格は、明るくて活発で、テリア種ではありますが穏やかで甘えん坊です。
やや怖がりで臆病なところがあり、見知らぬ人に対して警戒心もあるので、番犬としても向いています。
また、賢さも持っており、しつけはし易いでしょう。

外見

スマートな外貌、スラリとした引き締まった輪郭を持ちます。
被毛はシルクのような感触の短毛であり、毛の長さは 2mm 程度と極めて短いです。
カラーは、頭部はブラック、タン、ホワイトの3色で、体はホワイトにブラック・スポット、ブラック・マーキングまたはタン・マーキングがあります。 
耳は高い位置についており、V字型で、半分が前方または横に垂れる笹耳です。
眼はアーモンド型で暗褐色で、 尾は適度に細く、生まれて1週間以内に、直立する程度の長さに断尾する習慣がありましたが、現在では動物愛護の観点から行われない事が多いです。

性格

動作が機敏で、明るく活発な性格で遊び好きな性格をしています。
外来者への警戒心も強く、他人にはよく吠えるので、番犬向きでもあります。
しかし、攻撃性は少なく、テリア種の中では比較的穏やかな方です。
知性もあり、主人の言葉や表情、状況を読みとって、その場に応じた行動ができると言われています。

体重   4-5 kg
体高  30-33cm

日本テリアの健康

遺伝性疾患が起きやすい?

日本テリアの平均寿命は、12〜14年ほどです。

日本テリアは希少犬種ですので、近親交配によって、遺伝性疾患が起きやすいというリスクがあります。
成長時に肘関節に異常を来す「肘関節形成不全」や大腿骨頭への血流障害が起き壊死してしまう「レッグペルテス」には要注意です。
歩き方が不自然であったり、歩きたがらない場合は、速やかに動物病院へ行く事をオススメします。

また、寒さに弱いので、寒い時期などは洋服を着せるなどして、対応してあげましょう。

日本テリアの食事

年齢や体調に合わせたフードを選びましょう

子犬の頃とシニア犬になった頃に必要とされるカロリーや栄養素は変わってきます。
また、食欲が旺盛な子にはカロリーバランスを考えて、低カロリーの食事を与える必要があります。

以上のように「子犬用」「成犬用」「シニア犬用」「体重管理用」など、年齢と目的に応じたフードを与えましょう。

愛犬に合ったドッグフードを探す

愛犬の健康を考える上で、食事の管理を大切です。
「太りすぎだな」と思ったら、低カロリーのフードにしなくてはいけません。
逆に年老いてきて、食欲が細くなったら、少ない量でもエネルギーを取れる老齢犬用のフードに替える必要があります。

下記は様々な犬用品を卸値に近い価格で提供してくれるサイトです。
参考までにどうぞ。

愛犬のフードを探す⇒外部リンク:犬の通販デパート ニコシティ

日本テリアの運動

散歩は1日30分~1時間程度

運動好きですが小型犬なので、激しい運動は必要ありません。
散歩は1日30分~1時間程度を行えば十分です。
散歩以外にも部屋の中で、ボール遊びなど一緒に遊んであげて下さい。

室内での運動だけでも十分という事を聞く事もあるかも知れませんが、それだけではストレスが溜まってしまい、問題行動の原因となってしまいます。
少ない時間でもいいので、気分転換に外へ連れ出してあげて下さい。

日本テリアのしつけ

賢いのでしつけはしやすい

賢いのでしつけはしやすいです。
一貫した姿勢でしっかりと教えてあげましょう。
また、小さい子犬の頃から様々な人や他の犬と積極的に触れ合わせ、社会性を身に付けさせるようにしましょう。

始めのうちは、犬の気が散らないように集中できる環境を整えて上げましょう。
しつけがある程度できてから、どんな状況で対応できるようにテレビをつけてみるなど少しずつ環境を変えていきましょう。

愛犬がしつけをマスターしていくと、ついつい「できて当然」と思ってしまいがちになります。
そうなるとしつけができても全く褒めなくなってしまうでしょう。
でも、これでは犬たちもしつけを忘れてしまう可能性もありますので、毎回ご褒美を与える必要はありませんが、しつけができた時には、褒めてあげるなどの気持ちを伝え続けることを忘れないようにしてください。

しつけの基本は必ず確認しましょう⇒犬のしつけの基本理論 完全ガイド
「おすわり」や「待て」など行動別のしつけ方法はこちら⇒犬の行動別しつけ方法

日本テリアの手入れ

被毛の手入れは楽?

短毛ですので、手入れは難しくありません。
1週間に2回程度でやわらかいタオルなどで皮膚を軽くマッサージをしてあげてください。

また、体臭も少ないです。

日本テリアは、被毛がとても短いです。
そのため寒さには弱いので、冬などの寒い時期は洋服を着せるなど、防寒対策が必要です。

日本テリアの価格

25~35万円程度が相場

日本テリアはペットショップで見かける事はまずありません。
もしも家族に迎え入れるのであれば、ブリーダーさんから直接購入する方法がメインとなります。
その際の値段ですが、25~35万円程度が相場になります。

ただ、ブリーダーさんから直接購入する際は、必ず現地へ行き、飼育環境やブリーダーさんの人柄などを確認し、信頼できるかを見極めたうえで決定するようにしましょう。

まとめ

✔ 穏やかで甘えん坊
✔ 寒さが苦手

日本テリアは、気性が激しい傾向のあるテリア種ではありますが、穏やかで甘えん坊な性格をしています。
むしろ臆病で怖がりな所もあります。
明るくて活発でもあるので、とても良いパートナーとなってくれるでしょう。

また、被毛はとても短いので、手入れは楽です。
しかし、短毛なゆえに寒さに弱く、冬などの寒い時期は洋服を着させてあげるなどの防寒対策をしてあげて下さい。

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