クロアチアンシープドッグの特徴は?性格・外見・病気・しつけなど飼い方がここに!

最も絶滅に近い現存種 クロアチアンシープドッグ

現存する犬種の中で最も絶滅の恐れがある希少犬種のクロアチアンシープドッグ。
「サイコガンダム」のように黒いクロアチアンシープドッグは、とても賢く飼い主に対しては忠実であり、それは「サイコガンダム」のパイロットである「フォウ・ムラサメ」のようでもあります。

ここでは、クロアチアンシープドッグの誕生した背景や歴史、性格や外見、手入れ方法や散歩の頻度、性質から見るしつけ方の詳細をまとめていますので、是非ご参考になさってください。



クロアチアンシープドッグの歴史

羊飼いのみに飼育されていた犬種

クロアチアンシープドッグは、クロアチア原産の犬種です。

その起源については不明な点が多く、14世紀頃にアジア州の国から輸入されたトレセトニとソイェニツキという犬種名以外が全て謎に包まれている犬とセルビアの「プーリン」という犬を掛け合わせる事によって作出されたと考えられています。

主に牧羊犬として飼育されるており、家畜を集めたり害獣から守ったりする事に長けていました。
また、羊に危機が迫ったときにはそれらと一緒に立ち向かう勇気も持ちあわせているため、ガードドッグとして飼育している人もいました。

羊飼いのみに飼育されていた犬種であったため、2度の世界大戦によって希少化し、絶滅寸前となった事もありました。
戦後はハンガリー原産の「ムーディ」というクロアチアン・シープドッグをルーツに持つ犬種の血も導入しながら何とか生き残ることが出来、1969年に国際畜犬連盟(FCI)に公認犬種として登録されました。
それにより原産地であるクロアチアの中でもあまり知られていなかったクロアチアンシープドッグの知名度が上昇し、世界中でも知られるようになりました。

しかし今現在でも、その頭数は今でも非常に少なく、FCI公認犬種の中で最も絶滅する可能性の高い犬種の一つとしてリストされています。

クロアチアンシープドッグの特徴

極めて忠実で、忍耐力にも優れ性格

クロアチアンシープドッグは、中型犬のなかでは小さい部類に入ります。
日本犬のような「スピッツタイプ」の犬種でキツネのような細い頭、小さく琥珀色の目、大きめの三角形の立ち耳、フサフサの巻き尾が特徴的です。

被毛はダブルコートで、柔らかく密生したアンダーコートと、7~14cmほどの長さのカールしたアウターコートが生えています。厚い巻き毛のショートコートですが、顔と脚の前部のみスムースコートになっているのも特徴です。

被毛カラーはジェットブラックが多いですが、稀にホワイトの斑を持つ個体もいますが、あまり好まれない傾向があります。

性格は警戒心が強く、勇敢であり、見知らぬ人には素っ気ない態度を見せる傾向があります。
飼い主に対しては従順であり、忍耐力もありますので、ペット犬としても問題ありません。

クロアチアンシープドッグ
外見

日本犬のようなスピッツタイプの犬種で、三角の大きめの立ち耳、ふさふさの巻き尾です。
コートはダブルコートで、厚い巻き毛のショートコートですが、顔と脚の前部のみスムースコートです。
毛色は通常ジェット・ブラックですが、ごく稀にホワイトの毛色のものもいます。目は小さく、瞳の色は琥珀色。

性格

性格は大人しく従順だが、勇敢で警戒心の強い一面もあります。
攻撃的にはならないものの、誰にでも懐くということはないでしょう。
忍耐力にも優れ、飼い主に極めて忠実です。状況判断力も優れています。

体重  13〜16kg
体高  40〜50cm

クロアチアンシープドッグの健康

「股関節形成不全」に注意!

クロアチアンシープドッグの平均寿命は、13~14年ほどです。

病気に強い犬種ですが、成長時に股関節に異常を来す「股関節形成不全」などに注意してください。
太り過ぎや幼犬期の過度の運動が主な原因なので、飼い主さんが甘やかし過ぎずにしつけることが大切です。
成長期に骨格を支えるだけの筋肉をつけるよう適度な運動を継続することが必要です。

クロアチアンシープドッグの食事

年齢や体調に合わせたフードを選びましょう

子犬の頃とシニア犬になった頃に必要とされるカロリーや栄養素は変わってきます。
また、食欲が旺盛な子にはカロリーバランスを考えて、低カロリーの食事を与える必要があります。

以上のように「子犬用」「成犬用」「シニア犬用」「体重管理用」など、年齢と目的に応じたフードを与えましょう。

愛犬に合ったドッグフードを探す

愛犬の健康を考える上で、食事の管理を大切です。
「太りすぎだな」と思ったら、低カロリーのフードにしなくてはいけません。
逆に年老いてきて、食欲が細くなったら、少ない量でもエネルギーを取れる老齢犬用のフードに替える必要があります。

下記は様々な犬用品を卸値に近い価格で提供してくれるサイトです。
参考までにどうぞ。

愛犬のフードを探す⇒外部リンク:犬の通販デパート ニコシティ

クロアチアンシープドッグの運動

毎日1時間程度の散歩を

かなりエネルギッシュな犬ですので、フリスビーやアジリティなどを一緒に楽しみたい方にぴったりでしょう。
毎日1時間程度の散歩をしてあげたいです。
時には、ドッグランなどで思いっきり走らせてあげて下さい。

運動不足になるとストレスが溜まり、無駄吠えなどの問題行動の原因ともなりますので、毎日しっかりと運動を心掛けてあげて下さい。

クロアチアンシープドッグのしつけ

基本的なトレーニングはすぐに覚える

学習能力は高いので、しつけの飲み込みは早く、基本的なトレーニングはすぐに覚えてくれます。
さらにハイレベルのトレーニングでもこなす事ができます。
主人には極めて従順なので、信頼関係の構築を中心に行いましょう。
室内飼育ももちろん可能です。

ただ、警戒心が強いので、小さい子犬の頃から様々な人や他の犬と積極的に触れ合わせ、社会性を身に付けさせるようにしましょう。

しつけの基本は必ず確認しましょう⇒犬のしつけの基本理論 完全ガイド
「おすわり」や「待て」など行動別のしつけ方法はこちら⇒犬の行動別しつけ方法

クロアチアンシープドッグの手入れ

週に1~2回のブラッシング

被毛の手入れは週に1~2回のブラッシングで十分ですが、換毛期には丁寧にムダ毛を取り除いてあげてください。

シャンプーは月に1~2回を目安に行うようにしましょう。

クロアチアンシープドッグの価格

50~70万円はかかる⁉

クロアチアンシープドッグは、ペットショップで見かける事はまずありません。
もしも家族に迎え入れるのであれば、海外から輸入する方法がメインとなります。
その際の値段ですが、輸入経費などを合わせて50~70万円はかかると見ておいた方が良いでしょう。

まとめ

✔ 世界的に見ても希少種の為、入手は困難

クロアチアンシープドッグは、現存する犬種の中でも最も絶滅の恐れがあると言われるほどの希少犬種です。
もしも、家族に迎え入れるのであれば、ペットショップで店頭に並ぶ事はまず無く、ブリーダーも見当たらないのが現状ですので、海外から輸入する必要があります。
その際にも、海外のブリーダーを探す事になるのですが、たとえ見つかったとしても日本への輸出をこころよく思ない可能性が高いです。
でも、それは動物愛護の観点から見ても当然であり、個人的には信用の出来るブリーダーさんだと思います。

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