問題行動とは?
犬に限らずペットの問題行動とは、犬から見れば本能的なごく自然な行動でも、われわれ人間から見れば、近隣のみなさんに迷惑が掛かったり、家庭内においても部屋を散らかされたりと迷惑になる行動をされた場合、問題行動と見なすでしょう。
また、逆に狂ったように自分のしっぽを追いかけて走り回っている姿を見て、飼い主は微笑ましく見ていたとしても、犬の常識からすれば異常行動になります。
犬を始めとする動物の行動には様々な側面がありますが、問題行動を理解する際には、比較対象として正常行動と異常行動について知っておく必要があります。
★正常行動
正常行動とは、その動物において一般的に広く見られる行動のことです。
★異常行動
異常行動とは、その動物が本来はもっていない行動、頻度や強度が異常に多いか低い行動、本来見せるべき種に固有の行動を発現しないことなどを指します。
★問題行動
問題行動とは、ヴォイスとマーダーの定義によると「飼い主が容認できない行動、あるいは動物自身に有害な行動」のことを指します。
題行動予防トレーニング
-
タイムアウトルール
問題行動を予防する為には、タイムアウト(一時中断)が最も良い方法です。犬に対して注目せず、声も掛けず、一定時間「空気」のように扱って下さい。
家族全員がこのルールに従う必要があり、以下のような「問題行動の前兆」が見られた瞬間に行って下さい。
しばらくタイムアウトし、犬が大人しくなった瞬間におやつをあげて下さい。
問題行動の前兆 | 問題行動 |
気を引くためキャンキャン吠える |
|
顔や鼻をなめる |
なめ癖 |
飛びつきじゃれかかる |
|
ぴったりとあとをついてくる |
分離不安 |
手を甘噛みする |
-
リラックスシグナル
リラックスシグナルとは、犬がリラックスとリンクしたある特定の環境刺激のことです。
たとえば、飼い主の臭いのついたタオルの上で寝ている時に、優しくマッサージしてあげると、犬は、そのときのリラックス状態と飼い主の臭いのついたタオル(環境刺激)がリンクします。
問題行動が起こりそうなときにこうしたリラックスシグナルを使用すると、犬の不安や恐怖を取り除いてくれる効果があります。
- フォーマットトレーニング
犬の状態を初期化(フォーマット)するためのトレーニングです。「初期化」とは「アイコンタクト」や「オスワリ」、「マテ」のことを指し、食事、散歩、遊び、ふれあい、マッサージ、グルーミングなど、犬にとっての様々な刺激の前、または問題行動が見られた瞬間に、必ず犬をフォーマットさせます。
コメントを残す