犬の「お座り」には、犬の身の安全を守る為のほかに、行動を制御するブレーキとしての役割があり、生活していく上での問題行動の予防という点で非常に重要です。 例えば散歩中にすれ違う他の犬や子供に興奮し、駆け寄ってしまう場面や室内でも来客時に興奮して駆け寄ってしまう場面など、あらゆる場面で「お座り」のしつけができていれば、「お座り」という指示語やハンドサインに意識を向けさせ、興奮による行動を中断させる事が出来ます。
- 犬のお座りのしつけについて
- しつけの準備
- 「お座り」のしつけの手順
- step1:お座りの態勢を覚える
- step2:「オスワリ」の指示語を覚える
- step3:ハンドシグナルを教える
- ごほうびを徐々に減らす
犬のお座りのしつけについて
NG例:犬の体を力ずくでお座りの態勢にするのはNGです。決して行わないで下さい。
「オスワリ」の指示→「体を抑え込まれる」と認識→「オスワリ=嫌悪」と結び付けてしまう可能性があります。
まずはしつけに入る前に「犬のしつけの基本理論」を念頭においてください。⇒犬のしつけの基本
しつけの準備
- 窓を閉じて外からの音を遮断し、テレビやラジオは消しましょう。
- 犬の気が散るようなおもちゃなどは全て片付けましょう。
- 犬の集中力は10分~15分ほどですので、集中力が無くなってきたと思ったら、潔くしつけを中断してあげましょう。
指示語を統一する
『お座り』の指示語は無数に存在しますが、犬の混乱を避ける為、指示語は一つにしぼり、家族間で統一しましょう。
指示語例:「オスワリ!」、「スワレ!」、「シットダウン!」など。
「お座り」のしつけの手順
step1:お座りの態勢を覚える
- 指先でしっかりとごほうびを持ち、犬の正面で指先を犬の鼻の高さにして、注意を惹きましょう
- ゆっくりと指先を上に上げ、腰が落ちるよう誘導してあげます。犬がお座りの態勢になった瞬間に「いいこ」と声をかけ、おやつを与えましょう。
- これを少しずつ場所を替えたりしながら、5回程度連続で成功させましょう。
※犬の注意が向いていない場合、名前を呼ばないで下さい(名前は足元に来る意味の為)。
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かなりの請求金額になる事はよくあります。
ケガや病気で手術が必要となった場合、
「入院費+手術代で200,000円」ですとなったら、
どうしますか?
いざという時の為にも人間と同様に保険には加入を検討してみて下さい。
保険料よりも補償内容をきちんと比較する必要があります。
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「こちらは保険外です」なんて事にならないように、
ワンちゃんの為にも、飼い主様の為にも、しっかりと各社を比較して、
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step2:「オスワリ」の指示語を覚える
- 犬がなかなかお座りのポーズをしてくれなくても屈しないで下さい。盗み食いされないようにおやつをしっかりと握ったまま我慢しましょう。そのうち犬は疲れてきますので、最も楽な姿勢であるお座りの姿勢を取るはずです。
- 今度は犬がお座りのポーズを取ろうとした瞬間、「オスワリ」という言葉をかけ、腰を下ろしたタイミングで「いいこ」などと言葉をかけておやつを与えましょう。これを10回程度繰り返しましょう。
- 今度はおやつを上に掲げずに「オスワリ」という指示を出してみましょう。お座りの姿勢を取った瞬間、おやつをあげましょう。
- 犬が慣れてきたら、おやつを手に持たない状態で「オスワリ」という指示を出してみましょう。お座りしてくれたら成功です。
- 今度は犬の正面ではなく、少しずつ横にずれた位置でも練習しましょう。
step3:ハンドシグナルを教える
犬の耳が不自由な場合や騒音の中など、声が聞き取れない状況でも指示を出せるように、ハンドシグナルも覚えさせましょう。
ここでは 「腕を直角に曲げる」というハンドシグナルを使うとします。
犬の耳が不自由な場合
- 犬の鼻先におやつを持っていき、ゆっくりと持ち上げ、犬の首を上げさせましょう。腰を落とし、お座りの姿勢を取れたらおやつ与えて、軽くなでてあげましょう。
- 何度も練習をすると、犬が手の動きに合わせてお座りの姿勢を取れるようになります。
- 今度は、犬が手の動きを見て腰を下ろそうとした瞬間、ハンドシグナル(腕を直角に曲げる)を見せてみましょう。犬がお座りの姿勢を取ったらごほうびを与えて軽くなでてあげましょう。これを 10回程度練習を繰り返します。
- 今度はおやつを持たないでも、ハンドシグナルだけでお座りの姿勢を取れるように連取しましょう。
犬の耳が不自由でない場合
- 前述している「オスワリ」などの指示語をマスターさせましょう。
- 「腕を直角に曲げる」などのハンドシグナルを指示語の直前に行って下さい。「ハンドシグナル(手)→オスワリ(言葉)」
- 犬がお座りの姿勢を取ったら、ごほうびを与えましょう。
- 少しずつ指示語の声のボリュームを下げていきましょう。最終的には、ハンドシグナルだけで犬がお座りの姿勢を取れるようにしましょう。
- 犬が十分に慣れたら、指示語ではなくハンドシグナルでも同じ練習を繰り返します。最終的な目標は「指示語」でも「ハンドシグナル」でも「斜め45度横」でも「真横」でも犬が指示通りにお座りの姿勢をとってくれることです。
- 今度は犬の正面ではなく、少しずつ横にずれた位置でも練習しましょう。
- 最終的には「真横」でも犬が指示通りにお座りの姿勢を取れるようにしましょう。
ごほうびを徐々に減らす
お座りをマスターしたら、おやつを与える回数を「2回に1回→ 3回に1回→ 4回に1回・・・」と少しずつ減らしていきます。最終的には「いいこ」などの褒め言葉だけで済ませるようにしましょう。
ただし、たまには犬の大好きなおやつをランダムであげて下さい。それにより、しつけが強化されるようになります。
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