【完全ガイド】犬を首輪・胴輪(ハーネス)・リードに慣らす

~首輪やハーネスは犬たちにとっては、邪魔なもの~

犬が首輪や胴輪(ハーネス)の装着を嫌がるのは当然だと思ってください。
われわれ人間だって、急に首輪を付けられたら、不快に思うし、嫌がると思います。
犬たちだって、それは一緒です。

下手に無理やり装着させて、首輪や胴輪、リードにに対して、ネガティブなイメージを持たれてしまうと、長い年月一緒に暮らす上で、とても不便な事になってしまいます。

そうならない為にも、ここでは、首輪や胴輪(ハーネス)、そしてリードに無理なく慣れてもらい、逆に首輪や胴輪(ハーネス)に対して、ポジティブなイメージを持ってもらえる方法をご紹介しています。

また、現在、飼い主は飼い犬を市区町村に登録し、交付された鑑札と注射済票を犬に装着することが義務付けられています(狂犬病予防法第一章 第4条)。
また、散歩時は必ずリードを装着する事を義務付けられていますので、しっかりと
首輪や胴輪(ハーネス)に慣れてもらいましょう



首輪・ハーネス・リードとは

犬のお散歩グッズとして、首輪やハーネス、リードなどがあります。
それぞれの説明と特徴等を下記にまとめましたので、是非ご参照ください。

首輪とは

犬の首輪とは、その名の通り犬の首につける輪っかのことです。
英語での首飾りや襟の意味の「Collar(カラー)」を使った「ドッグカラー」や「チョークカラー」と呼ばれる事もあります。

ただ、首輪にリードを付けた状態で引っ張ると、力が愛犬の首に集中するため負担も大きく、思わぬケガに見舞われる可能性があります。
特に小型犬や呼吸器官の弱い老犬などには使用せず、ハーネスを使用するようにしましょう。

また、首輪の場合、リードを引っ張った際に首から抜けてしまったりする事もありますので、注意が必要です。

ハーネス(胴輪)とは

ハーネスとは胴輪と呼ばれ、犬の前足から上半身を包み込むようにして着用させます。
首輪と違って、抜け出てしまう恐れが低くなるため、散歩中に脱走してしまう可能性も低くなります。
また、何といっても犬への体の負担が小さいので、体の脆い小型犬や体力の落ちている老犬には、ハーネスを使用するのが良いでしょう。

ただ、首輪と違って、体への負担が少ない分、飼い主を引っ張るようにしても苦しくないので、構わずどんどん自分が行きたい方向へ突き進むようになってしまう可能性もありますので、きちんとリーダーウォークのしつけは行うようにしましょう。

このようにハーネスは、首輪と違ってメリットも多くお勧めです。

リードとは

リードとは、「引き綱」の事であり、お散歩中の必須アイテムなります。
リードはただ犬をつないでおくだけでなく、飼い主さんの意思を伝える「リードコントロール」という大事な役割も担っています。
ですので、リード選びはとても大切です。

一般的なリードの長さは、120cm前後になりますが、ロングリードと呼ばれる20m以上にもなるリードもあり、逆にショートリード呼ばれる1m未満のものもあり、落ち着きのない子や自分の近くに居させたい大型犬などに使用します。
その他に持ち手のスイッチで長さの調節ができる「伸縮リード」もあり、とても人気です。

リード・ハーネス・首輪のこだわりについて

リードやハーネス・首輪は適当に選ぶよりも愛情を持って、愛犬の為に選んでください。
そうする事によって、散歩に対しての飼い主のモチベーションも上がりやすくなるし、
それはきっと愛犬にも伝わります。
飼い主と愛犬の絆とはそういうものだと思います。

下記に手頃な価格でおしゃれな散歩グッズを扱っているサイトです。
参考までにどうぞ。

首輪・リード・ハーネスを探す⇒外部リンク:ペット用品 ニコシティ

犬を首輪とリードに慣らす

まずは「犬のしつけの基本理論」をしっかりと理解しておいて下さい。⇒犬のしつけの基本

首輪の場合

○犬の目の前に首輪を置き、自由に匂いを嗅がせてあげましょう。
「首輪を見せる→おやつを与える」を繰り返し、「首輪=良いイメージ」と結び付けましょう。

※注意!:首輪に噛みついた瞬間にごほうびを与えないで下さい。
「首輪に噛む=良いイメージ」と間違って覚えてしまいます。

  1. 首輪を犬の頭が楽に通るような大きさに調整し、もう片方の手におやつを持ち、犬の頭を輪の中に誘導しましょう。
    犬の頭が首輪を通った瞬間「いいこ」などとほめ、おやつを与えます。
    もし犬が首元を触られることに抵抗を示すような場合はボディコントロールのしつけが不十分だと考えられます。⇒ボディコントロールのしつけ

  2. 犬が輪の中に頭を通すことに慣れてきたら、今度は首輪の感触に慣らせるため、首輪は大きいままで良いので、犬の頭を首輪の中に誘導し、完全にくぐりきって首元に接触したタイミングでごほうびを与えます。
  3. 犬が首輪の感触に慣れてきたら、首輪の両端を結合しない状態で持ち、おやつなどで輪の中に犬の頭を誘導しましょう。
  4. 首輪の両端を結合させ、ワンタッチタイプならシートベルトの様にカチッとロックをかけ、バックルタイプの場合はベルトのように尾錠を締めます。
    犬がじっとしていたら「いいこ」などのほめ言葉をかけおやつを与えましょう。

胴輪(ハーネス)の場合

○犬の目の前にハーネスを置き、自由に匂いを嗅がせてあげましょう。
「ハーネスを見せる→おやつを与える」を繰り返し、「ハーネス=良いイメージ」と結び付けましょう。

※注意!:ハーネスに噛みついた瞬間にごほうびを与えないで下さい。
「ハーネスに噛む=良いイメージ」と間違って覚えてしまいます。

  1. 片方の手で首輪部分を持ち、もう片方の手におやつを持って犬の頭を輪の中に誘導してあげましょう。
    犬の頭が輪を通った瞬間に「いいこ」などとほめ、おやつを与えます。

  2. もし犬が首元を触られることに抵抗を示すような場合はボディコントロールのしつけが不十分だと考えられます。⇒ボディコントロールのしつけ
  3. 今度は胴輪の感触に慣らせる為、犬の頭を胴輪の中に誘導し、完全にくぐりきって首元に接触したタイミングでごほうびを与えます。
    これを慣れるまで繰り返します。

ヘッドカラーの場合

○ヘッドカラー:口輪が付いており、軽い力で犬の動きをコントロールできるしつけ用首輪です。
首輪部分に関しては「首輪の場合」を参照して下さい。
口輪部分は下記の通りです。

  1. 犬の目の前に口輪を置き、自由に匂いを嗅がせてあげます。
    「口輪を見せる→おやつを与える」という強化を繰り返し、「口輪=良いイメージ」と結び付けましょう。

  2. 片方の手で口輪をもち、もう片方の手におやつを持って犬の鼻先を輪の中に誘導してあげましょう。
    犬の鼻先が口輪を通った瞬間に「いいこ」などとほめ、おやつを与えましょう。

  3. 今度は犬の鼻先を口輪の中に誘導し、マズルに接触したタイミングでおやつを与えます。
    これを慣れるまで繰り返して下さい。

  4. おやつなどで輪の中に犬の鼻先を誘導し、そのタイミングで犬におやつを与え、空いた手で首輪の両端を結合させましょう。
    犬がじっとしていたら「いいこ」などとほめ、おやつを与えます。

リードの場合

リード:犬の動きをコントロールするために飼い主が握る引き綱のことです

○犬の目の前にリードを置き、自由に匂いを嗅がせてあげます。
「リードを見せる→おやつを与える」を繰り返し、「リード=良いイメージ」と結び付けましょう。

※注意!:リードに噛みついた瞬間にごほうびを与えないで下さい。
「リードに噛む=良いイメージ」と間違って覚えてしまいます

  1. 今度は音に慣らせる為、リードの先端についている「ナスカン」と呼ばれる金具に迷子札、鑑札、注射済票を取り付け、軽く音を鳴らしてみましょう。
    その直後に犬におやつを与えましょう。

  2. 犬に首輪もしくは胴輪を装着し、「D」形をした金具にリードの先端についているナスカンを取り付け、犬がじっとしていたら「いいこ」などとほめ、おやつを与えます。

まとめ

✔ 首輪は愛犬の体への負担が大きい
✔ 自分の好みの商品を選ぶ

愛犬の体への負担を考えれば、首輪よりもハーネスの方が断然オススメです。
中には、犬は人間よりも首が丈夫だと思っている方もいるようですが、首輪に付けたリードを強く引っ張る事によって、呼吸困難になってしまう事もありますし、何よりも苦しくないはずはありません。
本当に犬を愛しているのであれば、愛犬が苦しまないようにして上げて欲しいです。
確かにしつけの際に首輪の方が犬の行動を制御しやすいかも知れません。
でも、それはわれわれ人間のエゴですので、愛犬の幸福を考えて上げましょう。

また、リードやハーネス、首輪は日常的に使用する大切な道具ですので、好みのデザインを選ぶようにしましょう。
そうする事によって、われわれ飼い主も散歩の時にテンションを上げられますし、それは犬たちにとっても良い事ですから。

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