犬のボディコントロールのしつけ 完全ガイド

犬のボディコントロールとは、人が犬の体を触っても嫌がらず、体の一部を自由に動かす事が出来る状態のことです。
ボディコントロールは噛み付き事故防止の面で非常に重要です。
動物病院などでの診断の際や散歩中などで他人が撫でてきた時など、怖がって咬んだりしないようにする必要があります。


  • ボディコントロールの必要性
  • ボディコントロールのしつけについて
  • ボディコントロールの実践
  • しつけの準備
  • ボディコントロールの手順
  • 触る順番
  • 触る強さや時間を変えてみる
  • おやつの回数を減らす

 ボディコントロールの必要性

「犬のボディーコントロール」とは、人間が愛犬の体のどの部分に触れても嫌がらないようにしつけをすることを指します。
特に鼻先や耳、尻尾や足の先などの犬の弱点となる部分は触られるのを嫌がる傾向があります。
ボディコントロールのしつけができていない場合、噛みつき事故につながる可能性があり大変危険です。
例えば、健康診断や治療などのために犬を動物病院に連れて行った場合、獣医さんが聴診器で心臓の鼓動を確かめようと手を伸ばした瞬間、犬が噛み付いてしまうと思うような診察や適切な診断ができなくなってしまいます。
または散歩中に子供や犬が好きな第3者が近づいて来て、頭をなでようとした瞬間、怖がった犬がその手を噛んだら大変です。
ケガをさせてしまった場合、飼い主のあなたが管理責任を問われてしまいます。
ボディコントロールは日々の犬との暮らしの中での歯磨きやブラッシング、散歩帰りの足洗いなど、どうしても犬の体を触らなければいけない状況がたくさんあります。
飼い主が体に触ろうとするたびに逃げ出していたら、犬の体を適切にメンテナンスできなくなり、健康が悪化してしまうでしょう。
このようにボディコントロール(ハンドリング)のしつけは、犬の咬傷事故を予防し、犬と飼い主両方の生活や健康を守るためにとても必要なのです。

ここでは、具体的なしつけの方法の詳細を紹介しているので、見ていきましょう。

 ボディコントロールのしつけについて

NG例:「犬の体を触った→犬に抵抗された→犬を叩いて叱った」⇒犬は「体を触られた=怖い」と認識してしまいます。
力ずくで仰向けに寝かせて押さえつける「アルファロール」、力ずくで横向きに寝かせる「ドミナンスダウン」は望ましくありません。

ボディコントロールの実践

しつけに入る前に「犬のしつけの基本理論」で述べた大原則、「犬をじらせておくこと」「一つの刺激と快不快を混在させないこと」「ごほうびと罰のタイミングを間違えないこと」「しつけ方針に家族全員が一貫性を持たせること」を念頭においてください。⇒犬のしつけの基本

しつけの準備

しつけに集中させる為、窓を閉じて外からの音を遮断し、テレビやラジオは消しましょう。
気が散るようなおもちゃなども全て片付けるようにしましょう。
また犬の集中力は10分~15分ほどです。
集中力がなくなったと感じたら、潔く中断しましょう。
無理をすると、しつけ自体が嫌になってしまいます。

ボディコントロールの手順

中には人間の手を怖がってしまう(ハンドシャイ)の犬が存在します。
まず人間の手に慣れさせましょう。

  1. 手のひらの上におやつを置き、静かにします。
    犬が食べてくれたら成功です。
    戸惑う様子であれば10~20cm離しておやつを置き、犬の警戒心が少なくなるまで待ちます。
    スムーズに食べてくれるようになったらもう一度手のひらの上に置いてみましょう。
  2. 今度は指先でおやつをつまみ、ゆっくりと犬の鼻先に近づけ、おやつの匂いを嗅がせてあげます。
    犬が食べてくれたら成功です。
  3. 今度はさっきよりも早めに手を近づけてみましょう。
    犬が怖がったらスピードを緩め、スムーズに食べてくれるようになったら徐々にスピードを早めていきましょう。
  4. 今度はおやつを持った手を犬の鼻先でゆっくりと横にスライドさせてみましょう。
    犬が鼻を近づけてきたら成功です。
  5. おやつを指先に持ち、犬の鼻先に近づけます。おやつをゆっくり回してみましょう。
    犬が逃げずにその場にいたら成功です。
    おやつを与えましょう。警戒するようなら、もう少しゆっくり回すようにします。
  6. 今度はおやつを持ったまま、犬の頭上で円を描くようにゆっくり動かしてみましょう。
    最初は犬の口が届かないような高さで行うようにします。
    犬が攻撃的にならなければおやつを与えます。
    唸ったり、噛み付こうとする場合は、もう少し動きをゆっくりにして犬が警戒心を抱かないスピードで行いましょう。 
    全てのステップで触る→じっとしている→ごほうびという手順を流れるように行ってください。

触る順番
犬の背中や頭を触る⇒耳を触る⇒足を触る⇒腰を触る⇒しっぽ(尾)を触る⇒犬が横になっている時に触る⇒仰向けの犬を触る

触る強さや時間を変えてみる

体中どこを触られても犬が抵抗を示さなくなったら、「なでる→軽くポンポンと叩く」と少しずつタッチの程度を高めてみましょう。
触る時間も少しずつ伸ばしてみましょう。

おやつの回数を減らす

ボディコントロールをマスターしたら、ごほうびの回数を毎回から2回に1回→3回に1回→4回に1回・・・と徐々に減らしていきましょう。最終的には「いいこ」というほめ言葉だけにしましょう。

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