犬のお座りのしつけ 完全ガイド

 犬の「お座り」には、犬の身の安全を守る為のほかに、行動を制御するブレーキとしての役割があり、生活していく上での問題行動の予防という点で非常に重要です。
 例えば散歩中にすれ違う他の犬や子供に興奮し、駆け寄ってしまう場面や室内でも来客時に興奮して駆け寄ってしまう場面など、あらゆる場面で「お座り」のしつけができていれば、「お座り」という指示語やハンドサインに意識を向けさせ、興奮による行動を中断させる事が出来ます。
 
 ここでは、犬の「お座り」の意味や、いつから教え始めれば良いか、その教え方、また折角覚えたのにしなくなったり、姿勢が変になってしまうなどについても解説致します。

 是非、参考にして下さい。


  • 犬のお座りの意味
  • 犬のお座りのしつけはいつから?
  • 犬のお座りの教え方
  • しつけの準備
  • 「お座り」のしつけの手順
  • step1:お座りの態勢を覚える
  • step2:「オスワリ」の指示語を覚える
  • step3:ハンドシグナルを教える
  • ごほうびを徐々に減らす
  • 急に「お座り」をしなくなった
  • 「お座り」の姿勢が変

犬のお座りの意味

 「お座り」のしつけには、人間社会で暮らす為に大切なものであり、様々な意味があります。
 大きく分けて3つありますので、ご紹介します。

1、事故の予防

 時には、犬たちは予想もしていない行動を取ったり、興奮上となり、飼い主がコントロールできないようになってしまう事があります。
 例えば、散歩中に通りの向こうに別の犬が現れて、突然道路に飛び出そうとしてしまう場面があったとしましょう。そのような時は、愛犬に「お座り」をマスターしていれば、「お座り」という声かけによって、犬が落ち着き止まってくれるので、急な飛び出しを防ぐ事が出来ます。

 また、急に車のクラクションなどの大きな音や突然現れた自転車などにビックリして走り出してしまい、道路に飛び出して、思いもよらない事故を起こしてしまう可能性は十分にあります。
 そんな時も、飼い主さんのお座りの一言でパニックを収める事が出来、事故を未然に防ぐことが出来ます。

2、他人への迷惑の予防

 世の中には犬の事をあまり好きではない方も大勢いらっしゃいます。そのような方が家を訪問された時など、犬にとっては歓迎の表現として走り寄ってしまうと、来てくれたお客さんに不快な思いをさせてしまうでしょう。
 そんな時は、犬を自分のそばにお座りさせておけば、出来れば、お客さんも安心する事ができ、逆に犬たちの事を好きになってくれるかも知れません。

 また、例え犬が好きな人であったとしても、散歩帰りや散歩中に飛びついては、洋服を汚してしまう恐れもあります。
 そのような時も、「お座り」をマスターしていれば、他人に対して迷惑をかけないようにする事ができます。

 このように人間の社会で共に生きていく為には、他人に迷惑をかけないようにする事が非常に重要です。

3、飼い主に対する服従心を高める

 犬は主従関係をはっきりさせながら、暮らす動物です。つまりわれわれ人間を含めて自分は家族の中で、どの位置づけにいて誰に従うべきなのかを常に考えながら生きています。
「お座り」を教える事によって、飼い主が自分よりも立場が上な存在だと認識させる事ができます。

 このように「お座り」には、とても重要な意味があります。
 ですので、しっかりと「お座り」をマスターしましょう。
 
 では、「お座り」はいつから練習すれば良いのでしょうか。

犬のお座りのしつけはいつから?

◆しつけは生後3ヶ月頃から

 一般的には、「お座り」だけではなく、その他のしつけも生後3ヶ月頃から始めると良いと言われています。

「まだ小さいのに可哀そう」と思ってしまう気持ちも分かります。
 しかし、犬の成長スピードはわれわれ人間よりも断然早く、あっという間に成犬になってしまいます。
 人間も大人になってから何かを学ぶよりも子供の頃から始めた方が吸収する事はご存じだと思いますが、これは犬たちにとっても同様です。
 
 ですので、愛犬が新しい環境に慣れてきたと思ったら、「お座り」のしつけを始める事をおすすめします。

犬のお座りの教え方

 NG例:犬の体を力ずくでお座りの態勢にするのはNGです。決して行わないで下さい。
 「オスワリ」の指示→「体を抑え込まれる」と認識→「オスワリ=嫌悪」と結び付けてしまう可能性があります。

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しつけの準備

  1. 窓を閉じて外からの音を遮断し、テレビやラジオは消しましょう。
  2. 犬の気が散るようなおもちゃなどは全て片付けましょう。
  3. 犬の集中力は10分~15分ほどですので、集中力が無くなってきたと思ったら、潔くしつけを中断してあげましょう。

指示語を統一する

 『お座り』の指示語は無数に存在しますが、犬の混乱を避ける為、指示語は一つにしぼり、家族間で統一しましょう。
指示語例:「オスワリ!」、「スワレ!」、「シットダウン!」など。

「お座り」のしつけの手順

step1:お座りの態勢を覚える

  1. 指先でしっかりとごほうびを持ち、犬の正面で指先を犬の鼻の高さにして、注意を惹きましょう
  2. ゆっくりと指先を上に上げ、腰が落ちるよう誘導してあげます。犬がお座りの態勢になった瞬間に「いいこ」と声をかけ、おやつを与えましょう。
  3. これを少しずつ場所を替えたりしながら、5回程度連続で成功させましょう。

   ※犬の注意が向いていない場合、名前を呼ばないで下さい(名前は足元に来る意味の為)。

step2:「オスワリ」の指示語を覚える

  1. 犬がなかなかお座りのポーズをしてくれなくても屈しないで下さい。盗み食いされないようにおやつをしっかりと握ったまま我慢しましょう。そのうち犬は疲れてきますので、最も楽な姿勢であるお座りの姿勢を取るはずです。
  2. 今度は犬がお座りのポーズを取ろうとした瞬間、「オスワリ」という言葉をかけ、腰を下ろしたタイミングで「いいこ」などと言葉をかけておやつを与えましょう。これを10回程度繰り返しましょう。
  3. 今度はおやつを上に掲げずに「オスワリ」という指示を出してみましょう。お座りの姿勢を取った瞬間、おやつをあげましょう。
  4. 犬が慣れてきたら、おやつを手に持たない状態で「オスワリ」という指示を出してみましょう。お座りしてくれたら成功です。
  5. 今度は犬の正面ではなく、少しずつ横にずれた位置でも練習しましょう。

step3:ハンドシグナルを教える

 犬の耳が不自由な場合や騒音の中など、声が聞き取れない状況でも指示を出せるように、ハンドシグナルも覚えさせましょう。
 ここでは 「腕を直角に曲げる」というハンドシグナルを使うとします。

犬の耳が不自由な場合

  1. 犬の鼻先におやつを持っていき、ゆっくりと持ち上げ、犬の首を上げさせましょう。腰を落とし、お座りの姿勢を取れたらおやつ与えて、軽くなでてあげましょう。
  2. 何度も練習をすると、犬が手の動きに合わせてお座りの姿勢を取れるようになります。
  3. 今度は、犬が手の動きを見て腰を下ろそうとした瞬間、ハンドシグナル(腕を直角に曲げる)を見せてみましょう。犬がお座りの姿勢を取ったらごほうびを与えて軽くなでてあげましょう。これを 10回程度練習を繰り返します。
  4. 今度はおやつを持たないでも、ハンドシグナルだけでお座りの姿勢を取れるように連取しましょう。

犬の耳が不自由でない場合

  1. 前述している「オスワリ」などの指示語をマスターさせましょう。
  2. 「腕を直角に曲げる」などのハンドシグナルを指示語の直前に行って下さい。「ハンドシグナル(手)→オスワリ(言葉)」
  3. 犬がお座りの姿勢を取ったら、ごほうびを与えましょう。
  4. 少しずつ指示語の声のボリュームを下げていきましょう。最終的には、ハンドシグナルだけで犬がお座りの姿勢を取れるようにしましょう。
  5. 犬が十分に慣れたら、指示語ではなくハンドシグナルでも同じ練習を繰り返します。最終的な目標は「指示語」でも「ハンドシグナル」でも「斜め45度横」でも「真横」でも犬が指示通りにお座りの姿勢をとってくれることです。
  6. 今度は犬の正面ではなく、少しずつ横にずれた位置でも練習しましょう。
  7. 最終的には「真横」でも犬が指示通りにお座りの姿勢を取れるようにしましょう。

ごほうびを徐々に減らす

 お座りをマスターしたら、おやつを与える回数を「2回に1回→ 3回に1回→ 4回に1回・・・」と少しずつ減らしていきます。最終的には「いいこ」などの褒め言葉だけで済ませるようにしましょう。
 ただし、たまには犬の大好きなおやつをランダムであげて下さい。それにより、しつけが強化されるようになります。

急に「お座り」をしなくなった

 犬にも人間と同じように「反抗期」があります。
 犬の反抗期は、だいたい生後半年頃~2歳前後の間に起こると言われています。
 ですので、その時期に言うことをきかないなどの行動がみられた場合は、過剰に反応しないで下さい。
 反抗期のあいだは、一過性のものですので、気にする必要はありません。
 ただ、イタズラややってはいけないことをした場合でも、叩いたり、激しく怒ったりせず、「ダメ」「コラ」などのひと言のみで叱りましょう。

「お座り」の姿勢が変

 犬の「お座り」の正しい姿勢は、前足と後足が真っすぐ平行に揃い腰を下ろした姿勢です。
 子犬の頃からずっと正しいお座りの姿勢がとれなかったり、それまできちんと座れていた子が突然横座りするようになったり、何度も座りなおすような場合は重大な疾患が隠れているサインの可能性があります。

膝蓋骨脱臼

膝蓋骨脱臼(しつがいこつだっきゅう)は、小型犬に多く見られる膝の脱臼です。犬の膝の前面にあるお皿状の骨(膝蓋骨)は通常「滑車溝(かっしゃこう)」と呼ばれる溝にはまっていますが、この正常な位置から膝蓋骨が内側、もしくは外側に外れてしまうことで膝蓋骨脱臼の状態を引き起こします。

股関節形成不全

股関節形成不全は、ゴールデン・レトリバーやラブラドール・レトリバーなどに代表される大型犬に多く見られる病気です。
骨盤の左右には「寛骨臼(かんこつきゅう)」という半円形の窪みがあり、そこに大腿骨の端の大腿骨頭(だいたいこつとう)という部分がきれいにはまることで股関節が滑らかに動いています。
しかし、寛骨臼や大腿骨頭が変形してしまった場合には関節にゆるみが生じ、骨同士が当たるなどして関節に炎症が起こります。

 このように、病気の可能性やケガの恐れもありますので、獣医師に相談しましょう。

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