犬のキー・ガスケル症候群~便秘や下痢、不整脈などが見られたら~
犬のキー・ガスケル症候群(Key-Gaskell syndrome)とは、原因不明の自律神経失調症のことです。
自律神経とは交感神経と副交感神経が対となって機能している神経系のことで、胃や腸といった消化器の運動や発汗などのように、生活をしていく上でに必要な働きをする重要な神経です。
根本的な治療法がいまだ見つかっていませんが、だからと言って、軽視して様子見などをしていると、どんどん症状が悪化していくことになります。
ここでは、犬のキー・ガスケル症候群の主な原因はもちろん、症状から対処法などをまとめていますので、是非ご参考になさって下さい。
- 犬のキー・ガスケル症候群の主な症状
- 犬のキー・ガスケル症候群の主な原因
- 犬のキー・ガスケル症候群の治療法
犬のキー・ガスケル症候群の主な症状
犬のキー・ガスケル症候群の主な症状は、便秘や下痢などの胃や腸が正常に働かなくなる事があげられます
主な症状 |
☆元気がない |
☆食欲不振 |
☆便秘 |
☆食後の嘔吐 |
☆涙の分泌減少とドライアイ |
☆唾液の分泌減少による口臭の悪化 |
☆瞳孔が開きっぱなし(散瞳) |
☆瞬膜の露出 |
☆腹部の膨張 |
☆食道アカラシア |
☆徐脈(不整脈) |
犬のキー・ガスケル症候群の主な原因
キー・ガスケル症候群の原因は今のところ、わかっていません。
ボツリヌス菌が関係しているのではないかと言われる事もありますが、不明です。
犬のキー・ガスケル症候群の治療法
犬のキー・ガスケル症候群の治療は、「対症療法」と「投薬治療」が治療の中心となります。
しかし、予後は非常に悪く、仮に回復したとしても自律神経系に何らかの後遺症が残るとされます。
- 対症療法
原因が不明なため、必然的に今ある症状に対する対症療法がメインとなります。
たとえば涙の分泌が減少してドライアイになっている場合は点眼、食道アカラシアで食後に嘔吐してしまう場合は、食器をやや高い場所においてエサを食べさせる、食欲不振で脱水気味の場合は輸液や強制給餌などです。 - 投薬治療
自律神経系に働きかける薬が投与されることがあります。
しかし効果に関してはあまり期待できません。
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