【完全ガイド】犬のアイコンタクト(おいで・来い)のしつけ

~アイコンタクトは全てのしつけの基本~

アイコンタクトとは、愛犬を飼い主に注目させる事です。
アイコンタクトは最初に教えるべきとても重要なもので、全てのしつけを教える基礎として欠かせないものです。
また、危険な状況から愛犬の身を守る事も出来ます。

ドッグランなどで興奮した時や、見知らぬ知らない人がやってきて吠え立てた時などに行動を中断させるだけでなく、犬と飼い主との絆を強めるという非常に重要な効果があります。
名前を呼んだら、いつでもどこでも行動を中断し、飼い主へ注目するようにしましょう。

また同時に「おいで」や「来い」のしつけも併せて行いましょう。



なぜアイコンタクトが必要なのか?

~アイコンタクトは信頼の証~

アイコンタクトは全てのしつけを教える上で基礎となる欠かせないものです。
われわれ飼い主の合図に反応して、こちらに注目した時点で犬は命令を聞く態勢になります。
つまり、アイコンタクトをマスターしているということは、愛犬がわれわれ飼い主を信頼してくれている証と言えるでしょう。
信頼してくれているからこそ、様々なしつけにも応えてくれるというものです。

また、アイコンタクトでこちらに注目させる事によって、公園などで興奮して他の犬を追おうとしているのをやめさせたり、道路に飛び出しそうになっているところを呼び止めるなど、興奮を抑えたり危険な行動を回避することもできます。

アイコンタクトのしつけの基本

~名前を呼ばれる=いい事がある~

  1. ただ犬の注意を引きたいときは、口笛や舌を鳴らすなど、名前とは全く別の音を用いるようにしましょう。

  2. 飼い主の目を見つめた瞬間におやつなどのごほうびを与えましょう。

    NG例:
    「名前を呼んだ→反応しなかった→大きな物音で驚かせた」これでは、犬が「名前を呼ばれた→不快な大きな音がした」と解釈してしまい、逆に名前を呼んだら犬が怖がってしまいます。

  3. 犬の集中力はせいぜい10~15分程度しか持ちません。
    犬の集中力が明らかに切れたら、その日のしつけを切り上げましょう。

アイコンタクト(おいで・来い)の実践

~ほめながらごほうびの「おやつ」をあげましょう~

まずはしつけに入る前に「犬のしつけの基本理論」で述べている大原則、「犬をじらせておくこと」「一つの刺激と快不快を混在させないこと」「ごほうびと罰のタイミングを間違えないこと」「しつけ方針に家族全員が一貫性を持たせること」を念頭においてください。

1step:名前を呼びながらごほうび

    1. ごほうびを手に持ち、犬の注意を引きます(まだアイコンタクトは必要ありません)。

    2. 犬の名前をはっきりと1回呼んだ後、1秒以内におやつを与えましょう。
      必ず「名前→ごほうび」という順番で1秒以内に行って下さい。
      これにより、「名前」に対して良いイメージが根付きます。

    3. 指先でおやつを持ち、犬の視線をわざとずらして下さい。

    4. 名前を呼びましょう。
      目が合ったら1秒以内におやつを与え「いいこ」といって頭を軽くなでてあげます。

(※連続で5回できるようになったら次のステップに進んでみましょう。)

2step:犬の気をそらしながら名前を呼ぶ

  1. 犬との間に1mくらいの間隔をあけて立ちます。

  2. 犬がそっぽを向いていることを確認した上で、はっきりと名前を呼んであげます。

  3. 犬が声に気づいて飼い主の顔を見上げた瞬間、1秒以内におやつを与え、「いいこ」といって頭を軽くなでてあげます。

  4. しばらく時間を置き、犬が再びそっぽを向いていることを確認した上ではっきりと名前を呼んでみます。

  5. 犬と目が合った瞬間、同じようにごほうびを与えてほめてあげます。

  6. 慣れてきたら、2m離れて名前を呼んでみましょう。
    (※名前を呼んでいるにもかかわらず、犬がなかなかこちらを向いてくれないような時は、いったん自由行動をさせるなど環境に慣れさせましょう。
    環境に慣れたタイミングで再び名前を呼んでみましょう。)

    犬がそっぽを向いていることを確認した上で、はっきりと名前を呼んであげます。

  7. 犬がこちらを向いたら、おやつを持った手を犬の目の高さまで下げ、足元に来るよう誘導してあげます。

  8. 足元に来たら、おやつを与えてほめてあげましょう。

愛犬のお気に入りのおやつを探す

愛犬がどんなおやつに興味を示すかは、実際に与えてみなければ分かりません。
また、いつも同じおやつだと飽きてします可能性もありますので、愛犬が大好きなおやつをいくつか把握しておきたいものです。
また、愛犬が幸せそうにおやつを食べる姿は、われわれ飼い主にとっても幸せな瞬間の一つです。

下記は様々なおやつを扱っているサイトです。
参考までにどうぞ。

愛犬のおやつを探す⇒外部リンク:犬の通販デパート ニコシティ

3step:いろいろな体勢や環境で名前を呼ぶ

  1. 犬に対して、横向きや背中を見せて名前を呼んでみましょう。

  2. 犬が飼い主の正面に回り込み、顔を見上げてくれたらおやつを与えてほめてあげましょう。

  3. 窓が開いていたり、テレビが付いていたり、おもちゃで遊んでいる環境の中でも名前を呼んでみましょう。
    飼い主に呼ばれたらいつでもアイコンタクトを取り足元に近寄る練習を根気よく繰り返しましょう。

4step:ハンドシグナルを教える

生まれつき聴覚に障害を持っている子や老齢により耳が不自由な場合、または声が聞こえないような騒音の中などでは、言葉による指示語は通じません。
ですので動作によるハンドシグナルを教えておく必要があります。

犬の耳が不自由な場合:

事前に決めておいたハンドシグナルを見せ、犬と目が合った瞬間におやつを与えてほめてあげます。
ハンドシグナルの例としては「目と目の間に人差し指を置く」などです。

犬の耳が不自由でない場合:

  1. 犬の耳が不自由でない場合は、名前でのしつけを全て終え、「ハンドシグナル」と「名前」を結びつけるようにしましょう。

  2. 次に犬と2mぐらいの距離を置き、ハンドシグナルを見せてみます。
    犬がごほうびを期待して足元に近づいてきたらおやつ与えてほめてあげましょう。

  3. 名前を呼ぶ直前にハンドシグナルを見せてあげます(例:目と目の間に人差し指を置くなど)。
    ハンドシグナルと名前は同時ではなく、必ず「ハンドシグナル→名前」という順序で行って下さい。

  4. 犬がアイコンタクトをとって足元に近づいてきたらおやつ与えて、「いいこ」とほめてあげます。

  5. 名前を呼ぶ声のボリュームを少しずつ下げていき、名前を呼ばなくてもハンドシグナルを見ただけで犬がアイコンタクトを取り自分の足元に近づいてきてくれるようにしましょう。

ごほうびを徐々に減らす

  1. 犬がアイコンタクトを確実に覚えたら、おやつを与える回数を「2回に1回」→「3回に1回」→・・・と徐々に減らしましょう。

  2. 最終的には「いいこ」などの褒め言葉だけで済ませるようにしましょう。
    ただし間欠強化で犬の行動を強化するため、犬の大好きなとっておきのおやつをたまにランダムで与えるようにしましょう。

しつける際の注意点 

~呼ぶときは名前だけを呼ぶように~

犬の名前を呼んだ後に叱りつけたりエサを取り上げたりすると「名前を呼ばれる=嫌なことがある」と学習してしまい、せっかく覚えたしつけの内容がチャラになってしまいます。 
犬の名前(例えばニコ)の後に「おいで」という言葉を付け足すと「ニコ」がごほうびの合図なのか、「ニコオイデ」が正解なのか分かりません。
ですので名前だけを呼ぶようにしましょう。

また、ただ単に犬の注意を引きたいときは、口笛、舌を鳴らすなど、名前とは全く別の音を用いるようにしてください。  

まとめ

✔ 名前を呼ばれるといい事があると思わせる
✔ 決して、叱ったり叩いたりしない
✔ 呼ぶときは名前だけを呼ぶように

アイコンタクトは、お互いの信頼関係の証です。
お互いが愛情を持って見つめ合うと、われわれ人間も犬たちも幸福感をもたらすオキシトシンの分泌が促進されると言われています。
ですから、たくさん見つめ合えるようにしましょう。

アイコンタクトの教え方は、「名前を呼ばれる事が愛犬にとって良いイメージ」になるようにしなくていけません。

ですから、アイコンタクトのトレーニング中に叱ったりすると、名前を呼ばれた後、叱られると思ってしまう可能性もありますので、注意しましょう。

また、呼ぶときは必ず名前だけを呼ぶようにしましょう。
「名前+来い」など複数の単語が入ると、犬も混乱してしまうので、われわれ飼い主も意識しましょう。

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