目を気にする

もしも愛犬が目を気にする素振りを見せたら~結膜炎やジステンパーなどの疑いアリ~

「うちの愛犬がしきりに目を気にするな」、「うちの子が目を擦るのよね」と感じたら、要注意です!
もしも愛犬が目を気にする仕草を見せた場合、下記の疾患が疑われます。

ドライアイ

犬のドライアイとは、涙を分泌する涙腺の分泌機能が、低下してしまうことによって目の表面が乾いて角膜と結膜に炎症が生じた状態を言います。
正式名称は乾性角結膜炎(かんせいかくけつまくえん, KCS)です。

犬の眼球表面は通常、「涙膜」(るいまく)と呼ばれる涙の薄い層でおおわれています。
この涙膜の原料となる涙を提供しているのは、上まぶたにある「涙腺」(るいせん, 約50%)と、下まぶたにある「第三眼瞼腺」(だいさんがんけんせん, 残り50%)です。
これらの腺がまばたきによって圧力を受けると、ちょうど水を含んだスポンジを押すような感じで涙液が分泌され、隣接している眼球の表面に流れ出るという仕組みになっています。
「ドライアイ」とは、何らかの理由でこの涙膜が途切れてしまった状態のことです。

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ブドウ膜炎

犬のブドウ膜炎とは、眼球のブドウ膜に炎症が生じた状態を言います。
ブドウ膜(眼球血管膜)とは虹彩(こうさい)、毛様体(もうようたい)、脈絡膜(みゃくらくまく)など血管に富んだ膜の総称です。

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角膜炎

角膜炎とは、黒目の部分を覆っている透明な膜である角膜に炎症が発生した状態のことです。

角膜の表面に炎症は起こっているものの、上皮以下の欠損が見られないような角膜炎は「非潰瘍性角膜炎」、上皮以下の欠損を伴うような角膜炎は「潰瘍性角膜炎」と呼ばれます。

一般的には、パグなど鼻が短く眼が大きな犬種が極めて発症しやすいと言われています。

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角膜裂傷

犬の角膜裂傷とは、黒目の表面を覆う角膜(かくまく, cornea)と呼ばれる透明な膜が破れて傷ついた状態を言います。
傷が完全に角膜を突き破ってしまったタイプを「穿孔型」(せんこうがた)、傷が角膜の途中で止まっているタイプを「非穿孔型」と呼ぶこともあります。

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結膜炎

犬の結膜炎とは、まぶたの内側のピンク色の組織(結膜)が炎症を起こした状態をいいます。
結膜にはまぶたの内側を壁紙のように覆っている「眼瞼結膜」(がんけんけつまく, 瞼結膜)と、眼球の前方部分を覆っている「眼球結膜」(がんきゅうけつまく, 球結膜)とがあり、そのどちらでも発症する可能性があります。

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眼瞼炎

犬の眼瞼炎(がんけんえん)とは、瞼(まぶた)の一部または全体に炎症が発生した状態のことです。
上まぶた(上眼瞼)と下まぶた(下眼瞼)のどちらにも起こりえます。
結膜炎角膜炎を伴うことも少なくありません。

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眼瞼外反症

犬の眼瞼外反症(がんけんがいはんしょう)とは、眼瞼(まぶた)が外側にめくれ上がった状態を言い、多くは下まぶたに発症します。

まぶたの内側を壁紙のように覆っている結膜(眼瞼結膜)が常に露出した状態になるため、細菌感染を起こしやすくなります。
また涙の出口である涙点(るいてん)が眼球から離れているため、涙の排水システムがうまくいかず、常に涙ぐんだ目を呈するようになります。

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眼瞼内反症

犬の眼瞼内反症(がんけんないはんしょう)とは、まぶた(眼瞼)が内側に曲がりこんだ状態を言います。
逆に外側にめくれている状態を眼瞼外反症といいます。

犬のまぶたは通常、内側と外側についている靭帯(じんたい)によって形が保たれています。
しかし何らかの理由でこの靭帯が引っ張られたり、ゆるんだりすると、まぶたの位置がおかしくなり、主に下のまぶたが内側に反り返ってしまうことがあります。

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逆まつげ

本来外側に向かって生えるべきまつげが、眼球に向かって生え、眼球を刺激している状態を言います。 
逆さまつ毛になる原因は、まぶたの異常とまつ毛の異常があります。

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流涙症

犬の流涙症(りゅうるいしょう)とは、常に目の周辺に涙があふれている状態です。
流涙症は、涙の産生量と排出量のバランスが取れていないと、目に涙が多く溜まり、過剰な涙が目から流れ出ることで起こります。
あふれ出した涙が目頭から鼻の横にかけての被毛にこびりつき、変色したものが涙やけであり、マルチーズや白のトイプードルシーズーなど毛色の薄い犬種でよく見られます。

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水晶体脱臼

犬の水晶体脱臼とは、眼球のレンズに相当する「水晶体」と呼ばれる透明な部分が、正常な位置からずれてしまった状態のことです。

水晶体には通常、隣接する「毛様体」(もうようたい)から伸びる「毛様小帯」(もうようしょうたい, or チン小帯)と呼ばれるテーブルが付いており、 定位置からずれる事はありません。
しかし何らかの理由でこのケーブルと水晶体の連結が分断されてしまうと、水晶体が自由に動けるようになり、前に行ったり後ろに行ったりするようになります。

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ジステンパー

犬のジステンパーとは、犬ジステンパーウイルス(CDV)に感染することによって発症する感染症です。
イヌ科動物に対して高い感染性がありますが、ネコ科、イタチ科、アライグマ科、スカンク科、アザラシ科、ジャコウネコ科など、ほとんどの食肉目(しょくにくもく)の動物に感染します。
なお人間に感染することもありますが、麻疹(はしか)に対する免疫があれば症状が出ることはまずありません。

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