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犬の副甲状腺機能低下症(ふくこうじょうせんきのうていかしょう)

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 のどにある副甲状腺と呼ばれる器官から分泌される副甲状腺ホルモンの作用が弱くなりすぎた状態を言います。
 副甲状腺(上皮小体とも)とはのどの甲状腺の少し上についている分泌器官であり、副甲状腺ホルモンを生成します。副甲状腺ホルモンはパラトルモンとも呼ばれ、主に血液のカルシウムの濃度を増加させる働きをもち、骨、腸、腎臓などに作用します。

主な症状
☆神経過敏
☆常にそわそわして落ち着かない
☆ぐったりする
☆筋肉が震える
☆骨密度の低下
☆ふらふら歩く
☆全身性テタニー(筋肉が収縮やけいれんを繰り返す)

 

犬の副甲状腺機能低下症の主な原因

  • 外傷、炎症、腫瘍などで副甲状腺が変性すると、分泌されるホルモンが少なくなって低下症を引き起こすことがあります。副甲状腺の炎症に関しては、トイプードルミニチュアシュナウザージャーマンシェパードラブラドールレトリバースコティッシュテリアにやや多いとされますが、詳細な原因はわかっていません(特発性副甲状腺炎)。好発年齢は6歳ころです。
  • 甲状腺や副甲状腺にできた腫瘍を取り除くため、腺自体を切除してしまった場合、ホルモンの分泌量が減って機能低下症を招くことがあります。こうした発症パターンを「医原性の副甲状腺機能低下症」と言います。
  • 運動、騒音など何らかの精神的・肉体的ストレスが発症の引き金になることがあります。

犬の副甲状腺機能低下症の主な治療法

  • 緊急治療としては、グルコン酸カルシウム溶液や塩化カルシウム溶液の輸液が行われます。症状が落ち着いた後の長期治療としては、カルシウム剤やビタミンDの補給が一般的です。多くの場合、カルシウムが多くなりすぎる「高カルシウム血症」と、逆に少なくなりすぎる「低カルシウム血症」の両方に気を配りながら、一生涯補給を継続することが必要となります。
  • カルシウムの腸管からの吸収を促すビタミンDも、カルシウムと同じくらい大切な物質ですので、不足しないよう注意します。私たち人間は、皮膚に紫外線を浴びることでビタミンDを生成できますが、体内でビタミンCを生成することはできません。一方犬は、体内でビタミンCを生成することはできますが、皮膚中の「7-デヒドロコレステロール」と呼ばれる有機化合物が不足しているため、ビタミンDを自給自足することができません。つまり、人間がビタミンCを食事から補給するように、犬はビタミンDをエサから補給する必要があるというわけです。なおこの物質は、不足しても体調不良を招きますが、摂りすぎても「過剰症」という体調不良を招きますので要注意です。
  • 別の疾病によって副甲状腺機能低下症が引き起こされている場合は、まずそれらの基礎疾患への治療が施されます。

最後に

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