犬の前房出血~愛犬の黒目全体が赤くなっているように見えたら~
犬の前房出血(ぜんぼうしゅっけつ)とは、角膜と虹彩の間にある前眼房(ぜんがんぼう, 前房とも)で出血が起こった状態です。
見た目はショッキングですが、前房出血自体が有害な影響を及ぼすことはほとんどありません。
それよりも、前房出血を引き起こした元の原因や、前房出血が慢性化したときに起こる眼圧の上昇、および緑内障に対する管理の方が重要です。
ここでは、犬の前房出血の主な原因はもちろん、症状から対処法などをまとめていますので、是非ご参考になさって下さい。
- 犬の前房出血の主な症状
- 犬の前房出血の主な原因
- 犬の前房出血の主な治療法
犬の前房出血の主な症状
犬の前房出血の特徴的な症状としては、黒目の下の方に赤い血がたまっていたり、黒目全体が赤くなっているように見えます。
主な症状 |
☆眼球が真っ赤に染まる |
☆歩行が不安定になる |
☆目を気にするしぐさを見せる |
犬の前房出血の主な原因
犬の前房出血の原因としては、目の異常により起こるのはもちろんですが、目以外の病気が原因となる事もあります。
主な原因 |
☆事故や外傷 |
☆血管の先天異常 |
☆血液凝固障害 |
☆血管の弱化 |
☆ブドウ膜炎 |
☆慢性緑内障 |
☆慢性網膜剥離 |
犬の前房出血の主な治療法
通常は、1週間から1か月程度で自然と治ります。
原因となる疾患がある場合は、そちらの治療を行います。
- 自然治癒
出血量が少ない場合、そのまま放置しておけば血液が体内に吸収されます。 - 基礎疾患の治療
出血がブドウ膜炎や慢性緑内障、網膜剥離などの周辺症状として出ている場合は、そうした基礎疾患への治療が施されます。 - 虹彩の癒着予防
瞳孔の大きさを調整する虹彩部分の癒着を防ぐため、強制的に開閉することがあります。
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