よだれを異常に垂らす

もしも愛犬がよだれを異常に垂らしたら~胃捻転や肺水腫などの疑いアリ~

「いつも以上によだれを多く垂らすなあ」、「普段はよだれを垂らさないのに・・・」と感じたら、要注意です!
もしも愛犬がいつもとは異なり、よだれを多く垂らす場合、下記の疾患が疑われます。

イヌヘルペス感染症

犬のイヌヘルペス感染症とは、イヌヘルペスウイルス(CHV)によって引き起こされる感染症です。
イヌヘルペスウイルスは世界中の犬で普通に見られるありふれたウイルスで、オオカミやコヨーテなど、他のイヌ科動物にも感染することが確認されています。
成犬ではほとんど無害ですが、体温調整能力や免疫力が未発達な生後間もない子犬に感染した場合は、腎臓、肺、肝臓などの壊死により大半が死に至ります 。
潜伏期間は約1週間で、発症から死亡まではおおむね4~7日です。

発症するのは生後1~3週間の子犬がほとんどです。

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口内炎

犬の口内炎とは、歯肉や頬の内側など口の中にある粘膜で生じた炎症の総称です。
例えば、歯肉にできれば「歯肉炎」、唇にできれば「口唇炎」、頬の粘膜にできれば「頬粘膜炎」などと炎症の部位によって名称が変わります。

口内炎は大きく「系統性口内炎」と「潰瘍性口内炎」とに分かれます。

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食道炎

食道炎とは、食べ物の通り道である食道内の食道壁に炎症が生じた状態を言います。症状の程度は様々で、食道内部を覆っている粘膜の軽度の炎症から、粘膜の下(筋層)に達するまでの重度の炎症があります。
食道炎が粘膜を超えて粘膜下組織や筋層まで破壊してしまうと、その部位を修復しようとして線維化が進み、結果として食道の内径がボコボコになって食道壁が厚くなり狭まってしまいます。
この状態は特に「食道狭窄」(しょくどうきょうさく)と呼ばれ、しばしば慢性的な食道炎に続発します。

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胃捻転

犬の胃捻転(いねんてん)とは、膨れ上がった胃がねじれてしまった状態のことです。特に大型犬に比較的多く見られますが、小型犬でも起こります。
空気を飲み込んだり胃の中でガスが異常発酵することによって病的に膨らんだ状態(胃拡張, いかくちょう)を前段階とすることもあり、その場合は「胃拡張胃捻転症候群」(GDV)と呼ばれることもあります。

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有毒物質による中毒

われわれ人間にとっては、特に影響のない食物でも、犬たちにとっては劇薬となるものが存在します。
食物以外でも、薬品や金属類など、犬たちの健康を害する物質は意外に多く存在します。

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筋ジストロフィー

犬の筋ジストロフィーとは、細胞骨格を形成するタンパク質が不足しているか全く欠落しているため、筋肉が正常に働かなくなる病気です。
多くの種類がありますが、犬では「ベッカー型筋ジストロフィー」(日本スピッツなど)、「常染色体劣性型筋ジストロフィー」(ラブラドールレトリバーなど)などがあり、中でもX連鎖型筋ジストロフィーが最も有名です。
「X連鎖型」とは、性染色体である「X」に関連して発症することを意味しています。
多くの場合、生後10週~12週ごろに発症し、運動能力が著しく劣るため食事や授乳がままならず、結果的に栄養失調や肺炎、心臓の機能不全などで死んでしまいます。

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てんかん

犬のてんかんとは、脳内の神経に異常な興奮が起こり、体のコントロールを失ってしまい発作的に繰り返される全身性の痙攣(けいれん)や意識障害の症状をしめす疾患のことです。
ちなみにですが、てんかんというのは病気の名前で、てんかん発作はてんかんの症状にあたります。

脳内では数十億個の神経細胞が、軸索やシナプスと呼ばれる電気ケーブルで結ばれています。
しかし様々な原因で神経細胞が異常発火(てんかん放電)を起こし、まるで花火が暴発したかのように無秩序に興奮が起こることがあります。
これが「てんかん発作」です。

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ボツリヌス中毒

犬のボツリヌス中毒とは、クロストリジウム属の細菌である「クロストリジウムボツリヌス」(Clostridium botulinum)が産生する神経毒素によって神経が障害を受けた事によって発症する中毒です。
ボツリヌス菌はA~Gまでの7種類に分類されており、人間の中毒症状を引き起こすタイプとしては「A・B・E・F」の4型、犬の中毒症状引き起こすタイプとしては「C型」が確認されています。
主に腐った食品に含まれるボツリヌス神経毒を摂取すると、神経筋接合部におけるアセチルコリンの放出が抑制され、筋肉の収縮障害と自律神経障害が引き起こされます。

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咽頭炎

犬の咽頭炎(いんとうえん)とは、のどの粘膜に炎症が発生した状態を言います。

咽頭とは、口と食道との間にある柔らかい筋膜性の部位です。
口に近い側を「咽頭口部」、鼻に近い側を「咽頭鼻部」、そして呼吸器の入り口である喉頭に近い側を「咽頭喉頭部」と言います。
ここに炎症が発生すると、人間では扁桃腺が腫れた状態になり、食事にも支障をきたすような痛み引き起こすようになります。

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気管虚脱

犬の気管虚脱(きかんきょだつ)とは、気管が押しつぶされてぺちゃんこになり、空気の流れが悪化してしまった状態を言います。
気管とは、のどと肺を結ぶ管のような空気を運ぶ器官で、C字形の軟骨が連続して外側を囲み、首の動きに合わせて柔軟に変形するようにできています。
しかしこの軟骨が本来の形状を保てず、気管内部にある空気の通り道が狭まってしまうと、呼気と吸気がうまくいかず呼吸困難をきたします。
夏場に多く発症し、いったん症状が治まっても再発しやすい厄介な病気です。
小型犬に多く、高い割合で歯周病を発症しています。

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肺気腫

犬の肺気腫(はいきしゅ)とは、肺内部でガス交換を行う機能単位である肺胞が異常にふくらみ、壊れてしまった状態のことです。
肺胞は酸素と二酸化炭素を入れ替える小さな袋状の器官で、肺全体のおよそ80%を占めています。

正常な肺胞には適度な弾力性があり、膨らんだ後に自力で元の大きさに戻ろうとします。
しかし肺気腫にかかった肺胞では、壁がペラペラに劣化して弾力性も失われているため、取り込んだ空気を循環させたり、効率よく外に逃がすことができません。
その結果、息を吐き出すときにハーハーという苦しそうな息遣いをしなければ、肺の中の空気を排出できなくなってしまいます。

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肺水腫

犬の肺水腫(はいすいしゅ)とは、肺の中に水がたまり、ガス交換がうまくいかなくなってしまった状態をいいます。
肺の内部で酸素と二酸化炭素のガス交換を行っている機能単位を肺胞といいますが、この肺胞や肺胞に連なる細気管支などに毛細血管から血液の液体成分が過剰に漏れ出て水がたまり、機能不全に陥るのが肺水腫です。
多くの場合、他の疾患の周辺症状として発症しますが、急性の場合は命を落とすこともある危険な病気です。
肺水腫が起こる原因は大きく分けて2つあり、1つは、心臓病が原因の「心原性肺水腫」、もう1つは、心臓病以外が原因の「非心原性肺水腫」です。

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気胸

犬の気胸(ききょう)とは、胸の中に余分な空気が漏れ出ていることにより、呼吸困難に陥ってしまった状態を言います
横隔膜や肋骨によって囲まれた空間を胸腔(きょうくう)といい、肺はこの中に納まってガス交換を行っています。
しかし何らかの理由でこの胸腔内に余分な空気が進入してしまうと、肺が正常な伸縮を繰り返すことが困難となり、ガス交換が阻害されて呼吸困難に陥ります。これが気胸です。

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