膿が出る

もしも愛犬の皮膚から膿が出ていたら~膿皮症やハエウジ症などの疑いアリ~

「うちの愛犬の体が爛れているな」、「うちの子の皮膚から膿が出ているわ」と感じたら、要注意です!
もしも愛犬の皮膚から膿が出ている場合、下記の疾患が疑われます。

膿皮症

膿皮症は、皮膚上で菌が異常繁殖し、化膿して膿を排出してしまった状態です。
犬の皮膚にいる常在菌の一つである「ブドウ球菌」が、免疫機能の異常や内分泌系の疾患などによって、異常増殖してしまったことにより皮膚に湿疹ができる病気です。
犬の皮膚は上から「表皮」、「真皮」、「皮下組織」に分かれており、その全てにおいて膿皮症が発症する可能性があります

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毛包虫症

犬の毛包虫症(もうほうちゅうしょう)とは、毛包虫(ニキビダニ)が犬の毛包や皮脂腺に寄生して炎症を引き起こした状態のことです。
毛包虫は別名で「アカルス」、「ニキビダニ症」とも呼ばれます。

毛包虫は健康などうぶつの皮膚にも存在していますが、免疫力が低下していたり、遺伝的な要因などによって大量増殖してしまうと、発症することがあります。

犬の毛包虫症を引き起こすのは、ニキビダニ属(demodex)の一種である「D. canis」です。
卵はレモン型で、そこから6本脚の幼虫が孵化し、2回脱皮した後、8本脚の成虫となります。
大きさは0.3×0.04mm程度です。

ニキビダニの感染経路として唯一確認されているのは、生まれた直後における母犬からの伝播です。
死産の子犬や帝王切開で取り出した子犬、および母犬から隔離された子犬の皮膚でニキビダニが認められないことから、おそらく母犬の皮膚に生息しているニキビダニが、子犬と接触した時に乗り移って感染が成立するものと推測されています。
最初に感染するのは、主に鼻の表面部分(鼻鏡)です。
局所的な症状は3~6ヶ月齢時、全身的な症状は免疫力が低下した時に現れます。
好発部位は、眼や口の周辺、胴体、四肢先端などです。

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ハエウジ症

犬のハエウジ症とは、傷口にハエの幼虫である「ウジ」が寄生し、皮膚を食い破って皮下に侵入した状態を言います。

犬のハエウジ症は、主に夏に蛆の偶発的に寄生されることが多いです 。
また、近年はペットの高齢化も進み、特に立つことが困難な寝たきりの高齢犬に寄生されるケースが増えてきています。

ハエには非常にたくさんの種類がいますが、ハエウジ症を引き起こすのは主として「ヒツジバエ科」に属する種です。
具体的には「ヒトヒフバエ」、「ウサギヒフバエ」、「ウシバエ」、「ウマバエ」、「イエバエ」、「ニクバエ」などがいます。
こうした種の中には、植物や腐敗物を好むものがいる一方、哺乳動物の皮膚に穴を掘って寄生し、そこで栄養分をかすめ取りながら生きるものもいます。
このときに発生するのが「ハエウジ症」です。

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天疱瘡

犬の天疱瘡(てんぽうそう)とは、本来であれば守るはずの自分の組織を、免疫系統がなぜか異物とみなし、内部から自分の組織を破壊することで発症する皮膚病のことです。
攻撃対象となるのは、細胞と細胞を結び付けている「デスモソーム」(接着斑)と呼ばれる部位です。
結果として細胞間の接着が弱くなり、細胞同士の分離、水疱や膿疱の形成、潰瘍と痂疲(かさぶた)といった様々な皮膚症状を引き起こします。

病変がみられる部位や症状によって、天疱瘡は落葉(らくよう)性天疱瘡、紅斑(こうはん)性天疱瘡、尋常(じんじょう)性天疱瘡、増殖(ぞうしょく)性天疱瘡に分ける事ができます。
犬では主に落葉性天疱瘡を発症する事が多いです。
逆に増殖性天疱瘡を発症するのは非常にまれです。

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多発性筋炎

犬の多発性筋炎とは、遺伝的な要因により皮膚や体を動かす筋肉である複数の骨格筋に炎症を起こしてしまった状態のことです。
皮膚症状が強い場合は「皮膚筋炎」とも呼ばれます。
炎症が何によって引き起こされているのかはよく分かっておらず、免疫系統の乱れ、感染症、腫瘍などの可能性が考えられています
多くの場合、生後6ヶ月ごろまでに股間やわきの下に皮膚炎症状が見られますが、他の疾患との鑑別が難しいとも言われます。

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