膣が赤く腫れている

もしも愛犬の膣が赤く腫れてたら~膣炎や可移植性性器肉腫などの疑いアリ~

「うちの子の下腹部が赤く腫れているのよね」と感じたら、要注意です!
もしも愛犬の膣が赤く腫れている場合、下記の疾患が疑われます。

膣炎

犬の膣炎(ちつえん)とは、メス犬の生殖器の子宮から体の外につながる道である膣内部に炎症が発生した状態のことです。
膣炎は様々な犬種でもかかります。
また、年齢にも関係なく子犬でも老犬でもかかります。避妊手術の有無や発情のどの段階かも関係なく発症します。

治療法や症状の詳細はこちら

膣脱

犬の膣脱(ちつだつ)は、大きく肥大した膣が外に飛び出し、肉眼で確認できるようになった状態のことです。
「タイプ1」はわずかな反転は見られるものの、突出はしていない状態、「タイプ2」は組織が舌状に突出した状態、そして「タイプ3」は組織が完全に突出し、まるでドーナツのように球形になった状態です。
タイプ3まで来ると、一部子宮を含むこともあります。

治療法や症状の詳細はこちら

可移植性性器肉腫

犬の可移植性性器肉腫(CTVT)とは、交尾によって伝染するガンの一種で、1906年にスティッカー氏が癌細胞の移植に成功したことから「スティッカー肉腫」とも呼ばれています。
世界で2つしかない自然発生した伝染性のガンのうちの一つであり、もう一つはタスマニアデビル顔面腫(DFTD, Tasmanian devil facial tumor disease)です。

通常のガンとの大きな違いは、個体の体内で突然変異した細胞が増殖したものではなく、感染個体とは全く異なる染色体を持っているという点です。
イヌの染色体が78本であるのに対し、肉腫のそれは57~59本程度と言われています。

起源に関しては、7,800~78,000年前、オオカミの体内でマクロファージが変異して誕生したと考えられていますが、定かなことは分かっていません。
症例は熱帯地方に集中しており、日本においてはまず見られない病気です。

治療法や症状の詳細はこちら