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もしも愛犬が異常によく食べたら~糖尿病や膵外分泌不全症などの疑いアリ~
「なんだか最近、うちの愛犬が異常によく食べるんだよね」と感じたら、要注意です!
もしも愛犬がいつもよりも異常によく食べる(過食)場合、下記の疾患が疑われます。
糖尿病
犬の糖尿病とは、ホルモンの一種であるインスリンの働きが悪くなることで、血液中の糖が多くなってしまう病気です。
インスリンは膵臓(すいぞう)から分泌されており、血液中のグルコース(糖)を細胞内に取り入れる働きをしています。
インスリンの働きが弱まってしまうと、本来細胞の中に入るはずのグルコースが血液中に残ったままになり、血液中の糖濃度が高くなってしまいます。
この状態を高血糖(こうけっとう)といい、長期的に続くと体の至る所に障害を引き起こします。
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クッシング症候群
犬のクッシング症候群とは、腎臓のそばにある副腎から分泌される副腎皮質ホルモン(コルチゾール)の過剰分泌によって引き起こされる症状をいい、副腎皮質機能亢進症(ふくじんひしつきのうこうしんしょう)とも呼ばれます。
副腎皮質ホルモン(コルチゾール)とは、腎臓の上にある副腎と呼ばれる小さな分泌器官で生成されるホルモンで、炎症の制御、炭水化物の代謝、タンパク質の異化、血液の電解質のレベル、免疫反応など広範囲の生理学系に深く関わっています。
このホルモンが慢性的に過剰状態になると、皮膚や筋肉の分解が促進されると同時に肝臓におけるグルコースの生成が促進され、高血糖を引き起こします。
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膵外分泌不全症
膵外分泌不全症(すいがいぶんぴふぜんしょう)は、内分泌と外分泌とに分かれた膵臓の機能の内、外分泌機能が損なわれた状態のことです。
膵臓はたんぱく質や炭水化物、脂肪の三大栄養素などを分解するさまざまな消化酵素を分泌し、消化・吸収を助けています。
膵外分泌不全にかかると、その消化酵素の分泌がほとんどされなくなってしまい、消化がうまく行われないので、栄養の吸収も十分にできなくなり、みるみる痩せていきます。
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水頭症
犬の水頭症(すいとうしょう)とは、脳や脊髄の周囲を循環している脳脊髄液(のうせきずいえき)と呼ばれる液体が、何らかの理由で増え、脳を圧迫してしまった状態のことです。
脳脊髄液とは、脳と脊髄を包んでいる「脳脊髄膜」の中を循環している体液の一種で、脳の水分含量を調整したり、クッションのような役割をして形状を保つといった役割を担っています。
脳脊髄液が増える理由には大きく分けて3つあります。
一つは「産生過剰」、一つは「循環不全」、そしてもう一つは「吸収障害」です。
犬においてもっとも頻度が高いのは、中脳水道と呼ばれる部分で液体の流れがブロックされてしまうというパターンで、流れを絶たれた脳脊髄液は、隣接する脳室を内側から押し広げ、脳に対して様々な障害を引き起こすようになります。
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