足を引きずる

もしも愛犬が足を引きずっていたら~骨折やレッグパーセス病などの疑いアリ~

「うちの子が足を引きずるようにして歩くわ」と感じたら、要注意です!
もしも愛犬が足を引きずっている場合、下記の疾患が疑われます。

マダニ症

犬のマダニ症とは、ダニの一種である「マダニ」に咬まれることで発症する病気のことです。
マダニに咬まれると、皮膚炎や貧血、栄養障害などの症状を引き起こします。
また、マダニはさまざまな感染症の原因となる病原体を運びます。
場合によっては命に関わる危険性もあります。

マダニとは、主に屋外の山野に生息している大型のダニのことで、家庭の中で見られるコナダニやチリダニ、あるいは動物の皮膚に穴をあけて居座るヒゼンダニといった種類とは違います。

マダニは一生のうちに1~3種類の宿主に寄生し、血を吸うことで栄養を補給します。
口の先はまるでノコギリのようにギザギザになっているため、宿主の皮膚を切り裂きます。
マダニに大量に寄生され、大量に吸血されると、貧血を起こします。

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捻挫

犬の捻挫とは、関節を何らかの拍子で無理に曲げたことで、関節をつないでいる靭帯(じんたい, ligament)が許容範囲以上に引き伸ばされてしまった状態のことです。
引き伸ばされた靭帯は損傷をし、その部位に炎症細胞が引き寄せられます。
炎症細胞は体にとっていらなくなった損傷部位を掃除するため、様々な化学物質を放出しますが、この物質が周囲にある神経に作用して、いわゆる炎症を引き起こします。
炎症は痛み、腫脹(はれ)、発赤、発熱を4大特徴とする生体反応の一種であり、捻挫した部分には必ずといってよいほど炎症が発生します。

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脱臼

脱臼とは、骨が関節から外れてしまった状態を言います。

関節は二つの骨が筋肉や靭帯につながれる形で構成されていますが、何らかの理由でどちらか一方の骨が本来の位置からずれてしまうことで発生します。
二つの骨が完全にずれ、関節面が接触していない状態が「脱臼」、ずれてはいるものの関節面が部分的に接触している状態が「亜脱臼」です。

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骨折

犬は比較的骨折しやすい動物です。
元気いっぱいに遊んでいて、ちょっとした段差からジャンプした時や抱っこしていた時に誤って落としてしまった時、愛犬が足元にいることに気が付かずに誤って踏んでしまった時など、骨折のきっかけになるような危険が意外と多く潜んでいます。
骨折に気が付かず治療が遅れると後遺症が残ることもあります

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膝蓋骨脱臼

犬の膝蓋骨脱臼(しつがいこつだっきゅう)は、膝のお皿である膝蓋骨が太ももの骨からずれてしまう状態を言います。
通称「パテラ」と呼ばれる事もあります。
膝蓋骨という楕円形の骨は、足の付け根からひざまでの太ももの骨である大腿骨にある滑車溝というくぼみにはまっています。
太ももの前面にある筋肉(大腿四頭筋)と、すねの骨(脛骨)をつなぐ靭帯の間にあります。
この膝蓋骨が滑車溝から外れてしまった状態のことを膝蓋骨脱臼といい、膝関節を伸ばすことができなくなってしまいます。
完全に外れた状態を脱臼というのに対し、不完全に外れた状態を亜脱臼(あだっきゅう)と言い、ポメラニアンやチワワ、ヨークシャーテリアなどの小型犬で多く見受けられます。
またお皿が内側にずれた状態を内方脱臼、外側にずれた状態を外方脱臼として分類します。

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骨軟骨異形成

犬の骨軟骨異形成は、遺伝子の作用により骨が十分に成長しない病気のことです。
「小人症」(Dwarfism)とも呼ばれます。
犬の骨は一般的に、生後4ヶ月齢~5ヶ月齢で急激な成長を迎え、6ヶ月で緩やかな成長に変わり、7ヶ月齢で成長の95%を完了します。
細長い四肢の骨を成長させているのは、骨の両端にある「骨端軟骨」(or 骨端線)と呼ばれる軟骨の層です。

骨端軟骨は、「静止軟骨」、「増殖軟骨」、「成熟軟骨」、「石灰化軟骨」といった層に分かれており、主に「増殖軟骨」層における細胞分裂が骨を縦方向に伸ばしています。
骨端軟骨の活動は、骨の種類、遺伝的体質、体の大きさなど様々な要因によって左右され、最終的には骨を成長させるホルモンの分泌が変化することによって停止します。
これが「骨端線の閉鎖」です。

非常に悲しい事ではありますが、特定の犬種の中には、商用的に骨が十分に成長しないことを理想とし、繁殖する際の基準として設けたものがあります
具体的には「軟骨異形成」と「軟骨形成不全」を持った犬種です。

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骨軟骨症

一般的に大型犬または超大型犬の生後5~10カ月ほどの成長期にみられる関節軟骨や骨が成長する部分の形成異常です。
骨を縦方向に成長させる骨端軟骨において、軟骨層の増殖は見られるものの、その軟骨がスムーズに骨になってくれない状態のことです。
結果として骨の中における軟骨の割合が異常に多くなり、外からの力に対して脆い不完全な骨が出来上がります。

軟骨層が厚くなり過ぎることで栄養供給がアンバランスとなり、細胞の変性と壊死が起こるようになります。
その結果、骨の先端を覆う関節軟骨がもろくなったり、骨の中にある骨梁と呼ばれる支柱構造に乱れが生じたりします。
外から非常に強い力が加わった時などは、構造的に弱い軟骨層を境にしてずれてしまうこともあります(成長板骨折)。

4ヶ月齢~8ヶ月齢という非常に若いころから発症し、通常は体の両側で同時に発生します。
好発部位は尺骨(前腕の骨)遠位端、上腕骨(二の腕の骨)の両端、大腿骨(太ももの骨)の下外側、足根骨(足首の骨)などです。

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脊椎奇形

背骨を構成している椎骨(ついこつ)の一部が正常に形成されていない状態のことです。
いくつかのパターンがあります。

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股関節形成不全

犬の股関節形成不全(こかんせつけいせいふぜん)とは、太ももの骨と骨盤とを結合する股関節の形が先天的に異常な状態を言います。
股関節が発育の段階で形態的な異常を起こし、様々な症状を引き起こす病気です。
一般的に両側の股関節に発症することが多いといわれてますが、片側の場合もあり、大型犬や超大型犬での発症が多くみられます。
股異形成(こいけいせい)とも言われます。

一般的に、子犬のころははっきりとした症状を示さず、生後6ヶ月頃から徐々に異常の徴候が見られるようになります。
これは、成長とともに大きくなるはずの骨盤の骨が不完全で、太ももの骨がすっぽりとはまるソケット部分が小さすぎるために起こる現象です。

X線撮影による形成不全の評価は、7段階に分けられます。
国によって評価方法はまちまちですが、主流なのは「FCI」、「OFA」、「BVA」の3つです。
「FCI」(国際畜犬連盟)の評価法はヨーロッパや日本、「OFA」(動物整形外科基金)の評価法はアメリカ、「BVA」(英国獣医師協会)の評価法はイギリスで採用されています。
ちなみにFCI評価法においては、「A~B=正常な股関節」、「C=軽度の股異形成」、「D=中等度の股異形成」、「E=重度の股異形成」です。

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レッグパーセス病

犬のレッグパーセス病とは、小型犬に多く発症する病気で、太ももの骨の先端にある大腿骨頭(だったいこっとう)への血流が不足し、骨が壊死を起こしてしまう病気を言います。 
レッグ・ペルテス病(Legg-Calve-Perthes syndrome)とも呼ばれます。

太ももの先端の大腿骨への血流が阻害され、骨が徐々に壊死していきます。

主に体重が10キロに満たない小型犬に発症する病気で、多くは生後4ヶ月~12ヶ月(最多は7ヶ月)の間に症状を示し、その原因は不明です。
全体の9割近くが片足のみに発症し、性別による罹患率に差は見られません。

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腕神経叢裂離

犬の腕神経叢裂離(わんしんけいそうれつり)とは、下部頚椎と上部胸椎から前足に向かって伸びている腕神経叢と呼ばれる神経の束が障害を受けた状態のことです。

前足は、第五頚髄(C5)~第一胸髄(T1)に根本を持つ複数の神経によって支配されています。
具体的には、「第五~第八頚神経」と「第一胸神経」の5本です。
複雑に絡み合って腕神経叢を構成しているこれらの神経は、脳からの指令を前足に伝えて筋肉を動かしたり、皮膚の感覚刺激を脳に伝えるといった役割を担っています。
しかし、神経の末端に当たる前足が異常な角度で曲げられたり、神経の根元に当たる首が極端にねじ曲げられたりすると、中間をつなぐ腕神経叢に大きな力がかかって脊髄から引きちぎられてしまうことがあります。
この状態が「腕神経叢裂離」です。

第五頚神経から第七頚神経における分断が「頭側裂離」、第七頚神経から第一胸神経における分断が「尾側裂離」、そして第五頚神経から第一胸神経に至る全ての分断が「完全裂離」です。

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硬膜外血腫

犬の硬膜外血腫(こうまくがいけっしゅ)とは、脳に強い衝撃が加わることで脳内出血を起こし、硬膜の外側に血がたまった状態のことです。

脳は、外から「硬膜」、「くも膜」、「軟膜」という3枚の膜で覆われています。頭に何らかの衝撃が加わり、硬膜の外にある毛細血管が破損してしまうと、硬膜と頭蓋骨の間に血がたまり、脳を圧迫するようになります。
この状態が「硬膜外血腫」です。似た病名として「硬膜下血腫」というものがありますが、これは頭を激しく揺さぶられるなどして硬膜の外側に張り出している毛細血管(架橋静脈)が破損し、血がたまってしまった状態のことを指します。
硬膜下血腫には、頭に外傷を受けてからすぐに発症する「急性硬膜下血腫」と、数週間~数ヶ月かけて徐々に症状を強める「慢性硬膜下血腫」があります。

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髄膜脳炎

犬の中枢神経は脳と脊髄から成り立っており、それらを守るように髄膜(または 脳脊髄膜)が外側を覆って、内部には髄液(または 脳脊髄液)と呼ばれる液体が循環しています。
脳に発生した炎症が「脳炎」、脊髄に発生した炎症が「脊髄炎」、そして髄膜に発生した炎症が「髄膜炎」です。
「髄膜脳炎」と言った場合は、脳と髄膜の両方に炎症が発生した状態を指しています。
脳と脊髄は髄液によって連絡しているため、脳の炎症が脊髄にも波及し、「髄膜脳脊髄炎」に発展することもあります。

脳炎は、ウイルスや細菌、寄生虫などの病原体による感染性とそれ以外の非感染性に分けられます。
犬の脳炎では、非感染性のものがほとんどです。

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骨肉腫

骨肉腫は犬の原発性骨腫瘍として最も多く、骨に含まれる組織がガン化した状態のことです。
ガンの元となる組織としては、骨の中空部分である「骨髄」や骨の外側を形成する「皮質骨」、および骨を外側から包み込んでいる「骨膜」などが挙げられます。
犬の骨から腫瘍が発生した場合、それが悪性のガンである確率は85%にまで達するといいます。
大型~超大型犬に特に多く、好発年齢は2歳と7歳~9歳の二相性です
オスの方がメスよりも2割ほど多く発症するというデータもあります。
好発部位は、上腕の骨、前腕骨の一部(橈骨)、太ももの骨、すねの骨、頭蓋骨、下顎骨、肋骨、椎骨(背骨)などです。

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