日本スピッツの特徴は?性格・外見・病気・しつけなど飼い方がここに!

愛らしい見た目に甘えん坊な 日本スピッツ

美しい純白のフワフワな被毛と真っ黒なつぶらな瞳が愛らしい日本スピッツ。
以前はとにかくよく吠えると言われた日本スピッツですが、現在では大幅に改良されています。

ここでは、日本スピッツの誕生した背景や歴史、性格や外見、手入れ方法や散歩の頻度、性質から見るしつけ方の詳細をまとめていますので、是非ご参考になさって下さい。



日本スピッツの歴史

現在は無駄吠えの少ない穏やかな犬種

日本スピッツは、日本原産ですが、出自には諸説があり、はっきりとはわかっておりません。
一般的には、1920年代以降、白い「ジャーマン・スピッツ」や、「アメリカン・エスキモー・ドッグ」等の白いスピッツ系の犬を交配して小さく改良し、純白に固定化したものが有力です。

真っ白な毛並みや黒く大きな眼が愛され、第二次世界大戦後の混乱期から高度成長期の昭和30年代にかけて、日本国内で家庭犬として一大ブームを巻き起こしました。
ところがその後、無駄吠えの多さから人気は衰え、「マルチーズ」や「ポメラニアン」にとって代わられることになりました。
その後、性格の改良が続けられ、現在のスピッツは、あまり無駄吠えはしなくなり、穏やかな性格になりました。

日本ケネルクラブには、1948年に公式にスタンダードとして登録されました。

日本スピッツの特徴

真っ白な毛並みや黒く大きな眼が美しい

日本スピッツは、先細りしたマズルを持ち、小さめの分厚い三角形の立ち耳をしています。
目と鼻が黒く、全身を真っ白な被毛で覆っているので、目鼻が非常に目立ちます。
首回りから胸元にかけてと尻尾にゴージャスな美しい飾り毛があります。

被毛はダブルコートで、美しい光沢があります。
カラーは純白のみです。

性格は、他人に対しての警戒心は強いですが、基本的には温和で、飼い主には従順です。
また、賢さもあり、物覚えは早い方です。
繊細な面があり、神経質でストレスに弱い傾向があります。

日本スピッツ

外見

目と鼻が黒く、全身を光沢のある純白の長い被毛で覆われています。
特に、首から前胸にかけての飾り毛が非常に美しいです。
被毛はダブルコートで、換毛期である春になると、大量の毛が抜け落ちます。
アメリカン・エスキモー・ドッグと非常によく似た外観をしています。

性格

性格は明るく活発で賢く、好奇心が強く警戒心も強いが、飼い主に対しては従順です。
しかし、繊細で神経質でストレスを抱え込みやすいところがあります。
また、昔のような「キャンキャン」と一日中吠える事はありません。

体重  9~11kg
体高  30~38cm

日本スピッツの健康

膝蓋骨や肘関節の「脱臼」や皮膚病に要注意!

日本スピッツの平均寿命ですが、12~14年ほどです。

日本スピッツは手足が細く、膝蓋骨や肘関節の「脱臼」が起きやすい犬種です。
しっかりした筋肉が付くように、日々の散歩をきちんと行ってあげましょう。

また、日本スピッツは皮膚疾患が起こりやすく、「膿皮症」、落ち葉のように皮膚表面がはがれ落ちる「落葉状天疱瘡」、「アレルギー性皮膚炎」などに注意が必要です。

そのほかに、「流涙症」、中年期以降には「僧帽弁閉鎖不全症」、「甲状腺機能低下症」などにも気を付けましょう。
「熱中症」にも注意が必要で、暑い夏などの時期はエアコンで温度調整をしてあげて下さい。

日本スピッツの食事

年齢や体調に合わせたフードを選びましょう

子犬の頃とシニア犬になった頃に必要とされるカロリーや栄養素は変わってきます。
また、食欲が旺盛な子にはカロリーバランスを考えて、低カロリーの食事を与える必要があります。

以上のように「子犬用」「成犬用」「シニア犬用」「体重管理用」など、年齢と目的に応じたフードを与えましょう。

愛犬に合ったドッグフードを探す

愛犬の健康を考える上で、食事の管理を大切です。
「太りすぎだな」と思ったら、低カロリーのフードにしなくてはいけません。
逆に年老いてきて、食欲が細くなったら、少ない量でもエネルギーを取れる老齢犬用のフードに替える必要があります。

下記は様々な犬用品を卸値に近い価格で提供してくれるサイトです。
参考までにどうぞ。

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日本スピッツの運動

毎日1時間程度の散歩を

毎日1時間程度の散歩をしてあげたいところです。
遊び好きなので、ドッグランに連れて行くのもいいでしょう。

ただ、暑さには弱いので、あまりにも暑い日は散歩を控える事も必要です。

日本スピッツのしつけ

賢いので、しつけは楽?

日本スピッツは賢いので、しつけは難しくありません。
また、小さい子犬の頃から様々な人や他の犬と積極的に触れ合わせ、社会性を身に付けさせるようにしましょう。

飼い主に対して忠実な犬種ですが、甘やかしすぎるとワガママになる可能性がありますので、毅然とした態度でしつけを行ってください。
日本スピッツは、繊細でストレスに弱いので、あまり厳しく叱ると病んでしまいます。
褒めて伸ばすことを意識しましょう。

始めのうちは、犬の気が散らないように集中できる環境を整えて上げましょう。
しつけがある程度できてから、どんな状況で対応できるようにテレビをつけてみるなど少しずつ環境を変えていきましょう。

愛犬がしつけをマスターしていくと、ついつい「できて当然」と思ってしまいがちになります。
そうなるとしつけができても全く褒めなくなってしまうでしょう。
でも、これでは犬たちもしつけを忘れてしまう可能性もありますので、毎回ご褒美を与える必要はありませんが、しつけができた時には、褒めてあげるなどの気持ちを伝え続けることを忘れないようにしてください。

しつけの基本は必ず確認しましょう⇒犬のしつけの基本理論 完全ガイド
「おすわり」や「待て」など行動別のしつけ方法はこちら⇒犬の行動別しつけ方法

日本スピッツの手入れ

出来れば毎日ブラッシングを

日本すっぴつの被毛はダブルコートですので、抜け毛は多めです。
特に換毛期である春ごろはかなりの抜け毛があります。
ブラッシングは出来れば毎日、最低でも週に3~4回は行ってください。

また、シャンプーも月に1~2回は行なってあげましょう。
シャンプー後は生乾きのまま放っておくと、皮膚病の原因になりますので、必ずドライヤーを使ってしっかりと乾かすようにしましょう。

トリミングは特に必要ないでしょう。
短くカットすれば、被毛は伸びますが、カットが必要なほどまでには伸びません。

日本スピッツの価格

25万円程度が相場

日本スピッツはペットショップで見かける事はまずありません。
もしも家族に迎え入れるのであれば、ブリーダーさんから直接購入する方法がメインとなります。
その際の値段ですが、25万円程度が相場になります。

ただ、ブリーダーさんから直接購入する際は、必ず現地へ行き、飼育環境やブリーダーさんの人柄などを確認し、信頼できるかを見極めたうえで決定するようにしましょう。

まとめ

✔ ストレスに弱いので、長い留守番はNG
✔ 抜け毛は多い

日本スピッツは、飼い主に従順で温厚な性格です。
その反面、繊細な面があり、ストレスに弱い傾向があります。
あまり長い時間お留守番をさせると、精神的にマイってしまい、問題行動を起こす要因となります。
なるべく一緒に愛犬と過ごせるように心掛けてあげて下さい。

日本スピッツの大きな特徴が光沢のある美しい純白の被毛でしょう。
ただ、美しいだけではありません。
抜け毛がとても多いので、毎日のトリミングを欠かすことが出来ません。
ただ、トリミング自体もスキンシップの一環として考えれば苦ではありませんので、気の持ちようです。

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