ペニスを気にする

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もしも愛犬が自分のペニスを気にしたら~包皮炎や可移植性性器肉腫などの疑いアリ~

「愛犬が自分のペニスをしきり舐めるな」、「愛犬が自分のペニスを痛そうにしているわ」と感じたら、要注意です!
もしも愛犬が自分のペニスを気にする場合、下記の疾患が疑われます。

包皮炎

 犬の包皮炎(ほうひえん)とは、ペニスを包んでいる包皮の内側に細菌が繁殖し炎症が生じた状態を言います。
 犬の包皮は多くの場合細菌感染をしており、膿が出ていることはそれほど珍しくありません。
 しかし細菌には病原性のものとそうでないものとがおり、前者が包皮内で増殖した場合を特に包皮炎と呼びます。

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可移植性性器肉腫

犬の可移植性性器肉腫(CTVT)とは、交尾によって伝染するガンの一種で、1906年にスティッカー氏が癌細胞の移植に成功したことから「スティッカー肉腫」とも呼ばれています。
世界で2つしかない自然発生した伝染性のガンのうちの一つであり、もう一つはタスマニアデビル顔面腫(DFTD, Tasmanian devil facial tumor disease)です。

通常のガンとの大きな違いは、個体の体内で突然変異した細胞が増殖したものではなく、感染個体とは全く異なる染色体を持っているという点です。
イヌの染色体が78本であるのに対し、肉腫のそれは57~59本程度と言われています。

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