ビアデッド・コリーの特徴は?性格・外見・病気・しつけなど飼い方がここに!

遊び好きでフレンドリーなビアデッド・コリー

体に覆いかぶさるようなフサフサの毛が特徴のビアデッド・コリー。
とても性格も良く、家族思いの優しく、賢く、陽気な小さめの大型犬です。

ここでは、ビアデッド・コリーの誕生した背景・歴史、性格や外見、手入れ方法や散歩の頻度、性質から見るしつけ方の詳細をまとめていますので、是非ご参考になさって下さい。



ビアデッド・コリーの歴史

髭を生やしたコリー

ビアデッド・コリーは、イギリス・スコットランド原産で、犬種名は英語の「口髭を生やしたコリー」の意味です。

1514年にスコットランドにて「ポリッシュ・ローランド・シープドッグ」の雄1頭とメス2頭と、地元の使役犬である「ハイランド・コリー」と交配させて作出されました。
第二次世界大戦の際には頭数が激減し、絶滅寸前となりました。
犬種クラブまでも解散せざるを得なくなり、絶滅は時間の問題でした。
しかし、思わぬ偶然によってビアデッド・コリーは今日まで生き残ることができました。

それは、1940年代の頃です。
オリーブ・ウィルソン夫人が自分の農場で使役するために作業犬として「シェットランド・シープドッグ」の仔犬を注文したところ、手違いにより「ビアデッド・コリー」の仔犬を譲られました。
この雌のビアデッド・コリーはジェニーと名づけられ、夫人に大変可愛がられ、大切に育てられましたが、成犬になってようやくシェットランドではないことに気づきました。
夫人はこの犬種に興味を持ち、絶滅寸前であることを知るとジェニーの相手を探してブリーディングを行うことを決めました。
ビアデッド・コリーの頭数は非常に少なく、お相手探しは難航しましたが、1944年1月のある日、夫人が散歩中に英国南部の農家で純血のビアデッド・コリーの雄であるベイリーという名の犬を偶然に発見する事ができました。
ジェニーとベイリーから生まれた犬たちをもとにブリーディングを進め、遺伝子プールの改善のために「オールド・イングリッシュ・シープドッグ」も交配され、こうしてブリードされた犬たちは高い評価を受けました。

現在、存在している「ビアデッド・コリー」のほとんどがジェニーとベイリーの血統に繋がるとされています。

その後、1955年ごろに犬種クラブが再結成されました。

ビアデッド・コリーの特徴

顔や全身を覆うやわらかく長い毛

ビアデッド・コリーは、がっしりとした体格をしており、大型犬にしては小さめで、中型犬とも言える大きさです。
ふさふさの長い被毛で隠れてはいますが、足はやや短めで、頭は体の割には大きめです。

被毛はダブルコートで、毛量はかなり多く、顔を含めた全身を隠すように覆っています。

被毛のカラーはバリエーションが豊富で、グレー、ブラック、フォーン、ブルー、ブラウン、サンディーなどとホワイトが入ったツートンカラーになります。
ただ、顔や体の一部にごくわずかにタンが入る場合があります。
子犬の頃は単色なので別の犬種のようにも見えますが、生後4か月頃からホワイトが入り出し、成犬のカラーに近づいてきます。

性格は、陽気でフレンドリーであり、遊び好きで活発ですが、その反面、賢く理解力に優れ、冷静な一面もあります。
飼い主にはとても従順で、甘えん坊です。
他の犬や子供とも仲良く接することもでき、無駄吠えも少ないのが魅力の一つです。
ビアデッド・コリー

外見

マズルと脚は短めだが、意外と身体能力は高いです。
頭部は大きく、やや角ばっていて、ストップがあります。
耳は垂れ耳、尾は垂れ尾で、耳と尾には飾り毛があります。
中でも最大の特徴は、顔を含め全身を覆うやわらかく長い毛です。
その被毛は水を弾くので雨にも強く、防寒性も高いです。
毛色はホワイト・アンド・ブルーやホワイト・アンド・スチールなど。

性格

陽気で活発な甘えん坊な性格です。
反面、知的で落ち着いていて判断力もあります。
家族に対してとても愛情深く、ほかの犬ともフレンドリーな親しみやすい犬種です。

体重  約25kg
体高  51~56cm

ビアデッド・コリーの健康

皮膚疾患に要注意!

ビアデッドコリーの平均寿命は14~15年ほどです。

ビアデッドコリーは被毛が豊富で長い為、皮膚が細菌感染して炎症を起こす「膿皮症」、皮膚に発疹や水ぶくれが出来る「天疱瘡」、「アトピー性皮膚炎」などの皮膚疾患にかかりやすい犬種とされています。

その他では「肘脱臼」や、「白内障」、「角膜ジストロフィー」、視力がだんだんと落ちてくる「進行性網膜萎縮」などがあげられます。

ビアデッド・コリーの食事

年齢や体調に合わせたフードを選びましょう

子犬の頃とシニア犬になった頃に必要とされるカロリーや栄養素は変わってきます。
また、食欲が旺盛な子にはカロリーバランスを考えて、低カロリーの食事を与える必要があります。

以上のように「子犬用」「成犬用」「シニア犬用」「体重管理用」など、年齢と目的に応じたフードを与えましょう。

愛犬に合ったドッグフードを探す

愛犬の健康を考える上で、食事の管理を大切です。
「太りすぎだな」と思ったら、低カロリーのフードにしなくてはいけません。
逆に年老いてきて、食欲が細くなったら、少ない量でもエネルギーを取れる老齢犬用のフードに替える必要があります。

下記は様々な犬用品を卸値に近い価格で提供してくれるサイトです。
参考までにどうぞ。

愛犬のフードを探す⇒外部リンク:犬の通販デパート ニコシティ

ビアデッド・コリーの運動

毎日1時間程度の散歩を2回

ビアデッド・コリーは活発でスタミナがありますので、毎日1時間程度の散歩を2回程度はしてあげてください。
時にはドッグランなどで思いっきり走らせたり、アジリティなどのスポーツに挑戦したりするのも良いでしょう。

運動不足になるとストレスが溜まり、無駄吠えなどの問題行動の原因ともなりますので、毎日しっかりと運動を心掛けてあげて下さい。

ビアデッド・コリーのしつけ

しつけは難しくありません

大変賢い犬ですので、しつけは難しくありません。
信頼関係を築きあげ、愛情を持って、しつけを行えば、かけがえのないパートナーとなってくれます。
訓練性能も高く、子犬の頃はチャカチャカした性格でも、きちんとしつけを行えば、落ち着いた成犬になります。

また、小さい子犬の頃から様々な人や他の犬と積極的に触れ合わせ、社会性を身に付けさせるようにしましょう。

しつけの基本は必ず確認しましょう⇒犬のしつけの基本理論 完全ガイド
「おすわり」や「待て」など行動別のしつけ方法はこちら⇒犬の行動別しつけ方法

ビアデッド・コリーの手入れ

少なくとも週に3~4回以上はブラッシングやコーミングを

長毛でダブルコートの被毛ですので絡まりやすく、手入れは大変です。
できれば毎日、少なくとも週に3~4回以上はブラッシングやコーミングをしてあげてください。
目や口周りの被毛は汚れたり、変色いしやすいので、よく絞った濡れタオルなどで拭いてあげましょう。

ビアデッド・コリーの価格

20~30万円が目安

ビアデッド・コリーは、ペットショップで見かける事はまずありません。
もしも家族に迎え入れるのであれば、ブリーダーさんから直接購入する方法がメインになります。
その際の値段は、20~30万円が目安となるでしょう。

ただ、ブリーダーさんから直接購入する際は、必ず現地へ行き、飼育環境やブリーダーさんの人柄などを確認し、信頼できるかを見極めたうえで決定するようにしましょう。

まとめ

✔ 性格はとても良い
✔ 毎日の散歩は欠かさずに

ビアデッド・コリーは、陽気で活発なフレンドリーな性格です。
その反面、賢さもあり、落ち着いていて判断力もあります。
飼い主にはとても従順であり、訓練性能も高いので、しつけも問題ないでしょう。

体力もあり、遊び好きでもあるので、毎日散歩へ連れて行ってあげて下さい。
甘えん坊でもあるので、飼い主との散歩はビアデッド・コリーにとっては、この上ない喜びでしょう。
また、運動不足になると、ストレスを溜めさせてしまいますので、必ず散歩に連れて行ってくださいね。

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