66匹を保護 犬虐待容疑で逮捕 ~兵庫県~

 劣悪な環境で犬数十匹を飼育していたとして、住所不定・会社員・田中大作容疑者(55)を動物愛護法違反容疑で、兵庫県警生活経済課などは28日、逮捕したと発表した。長期間にわたって空き家で犬を放し飼いにしていたとみられ、排せつ物が約50センチたまった場所もあったという。県警などは逮捕後、犬66匹を保護した。

 逮捕容疑は24日、犬のふんや餌が堆積(たいせき)した同県三木市の木造2階建て住宅で、犬数十匹を飼い、虐待したとしている。田中容疑者は「犬にとって最適な環境ではないと分かっていたが、餌や水をあげており、虐待したつもりはない」と供述しているという。

 県警によると、21日に近隣住民から「空き家で犬が多数飼育され、鳴き声もすごい。保護してほしい」と相談があり発覚。24日に逮捕した。県警によると住宅は田中容疑者の所有ではないとみられるが、鍵は持っていた。田中容疑者は別の場所で暮らし、2、3日に1回訪れていた。保護された犬は体中が汚れていたが、衰弱はしていなかったという。

 県警は、家の状況などから田中容疑者が数年間、飼育を続けていたとみて経緯を調べている。

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