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犬の大腸性下痢症(だいちょうせいげりしょう)

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 大腸に原因を持つ下痢のことです。

 大腸は小腸に近い方から「盲腸」、「結腸」、「直腸」と呼ばれており、水分の分泌と吸収を繰り返すことで、管内を通過する消化物の水分含量を一定に保とうとします。しかし、分泌機能と吸収機能のどちらか一方でもおかしくなると、腸管内における水分バランスが崩れてグジュグジュの下痢が発生します。例えば、吸収力は正常だけれども分泌量が多すぎるだとか、分泌量は正常だけれども吸収力が低下しているなどです。後者は「浸透圧性下痢」とも呼ばれ、大腸性下痢においてよく見られます。
 3週間以上続く場合は大腸性の「慢性下痢症」とも呼ばれます。

主な症状
☆うんちの回数が増える
☆下痢(粘液便や血便)
☆しぶり便(出そうとするがうんちが出ない)
☆嘔吐
☆お尻をかゆがる

 

犬の大腸性下痢症の主な原因

  • 他の疾患に随伴する形で大腸性下痢を発症することがあります。具体的には、慢性腸炎、腫瘍(良性ポリープ・リンパ腫・腺癌・平滑筋腫etc)、アジソン病(副腎皮質)、尿毒症(腎臓)などです。
  • 何らかの寄生生物が発症のきっかけになることもあります。真菌ではヒストプラズマ、細菌ではサルモネラやクロストリジウム、カビではピシウム、原虫ではジアルジア、寄生虫では鉤虫などです。
  • 繊維の大量摂取に伴う腸内細菌の過増殖、骨や毛など食化できない異物の誤食、食物アレルギー(食物有害反応)、抗生物質や抗コリン薬などの薬剤などが発症のきっかけになることがあります。また、人間でも見られる「過敏性腸症候群」が、大腸性下痢の10~15%を占めていると推計されています。この病気は、ストレスや暴飲暴食が引き金となって発症する腸の障害であり、炎症や潰瘍といった明白な病変が見られないまま症状だけが現れるという厄介なものです。

 

犬の大腸性下痢症の主な治療法

  • 急性の場合は、大腸への負担を減らすため12時間程度の絶水と、24時間の絶食が行われます。
  • 症状の軽減を目的とした治療が施されます。具体的には下痢止めの投与や、失った体液を補うための輸液などです。
  • 大腸性下痢が何らかの基礎疾患に続発する形で現れている場合は、まずそうした病気に対する治療が優先されます。具体的には、寄生虫に対する駆虫薬投与、食品アレルギーに対する食餌療法などです。しかしすっきりと症状がなくなることはまれで、多くの場合何かの拍子に再発します。「過敏性腸症候群」が疑われる場合は、環境からストレスを取り除くことも有効でしょう

最後に

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