口を胃を結ぶ食道の中で、食べ物が渋滞を起こしてしまった状態のことです。食道と胃の境界線に近い部分や、摂取した食べ物を胃へ送り込もうとする食道の「蠕動運動」(ぜんどううんどう)の障害を「アカラシア」といい、その結果として食道の内径が異常に大きくなってしまった状態を「巨大食道症」(Megaoesophagus)と呼び分けることもあります。
通常、食べ物が食道に入ると、表面を覆っている粘膜内のセンサーがその刺激を受け取り、迷走神経という神経を通して脳幹の嚥下中枢(えんげちゅうすう)に「食べ物が入ってきたぞ」という情報を送ります。そして情報を受け取った脳幹は逆に、「食べ物を胃に送り込め」という指令を迷走神経を通じて食道の横紋筋や平滑筋に出します。結果として生じるのが食道の蠕動運動です。食道アカラシアは、「食道~神経~脳幹~筋肉」という上記流れのどこかに障害が生じ、正常な蠕動運動ができなくなって発症します。
先天的な異常が原因の場合は、母犬のお乳を飲んでいるときから発症します。
主な症状 |
☆吐出性嘔吐(飛ばすように吐く) |
☆吸引性肺炎(食べ物が誤って気管から肺に入る) |
☆肺炎に伴う呼吸困難・発熱・咳 |
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犬の食道アカラシアの主な原因
- 食道炎、食道の腫瘍、食道周辺の血管の病変など、食道そのものの病気が通過道を狭めることがあります。
- 他の基礎疾患があり、その合併症として食道が巨大化することがあります。具体的には、筋肉の脱力が起こる重症筋無力症や多発性筋炎、アジソン病、破傷風などです。
- 好発品種は、ニューファンドランド、ラブラドールレトリバー、アイリッシュセッター、シャーペイ、パグ、グレーハウンド、ミニチュアシュナウザーやワイヤーフォックステリアなどです。
犬の食道アカラシアの主な治療法
- 別の疾病によって食道アカラシアが引き起こされている場合は、まずそれらの基礎疾患への治療が施されます。具体的には食道内の腫瘍を切除したり、血管の異常を外科的に修復するなどです。
- 一般的に食道アカラシアは完治が難しい疾病(80%の犬が発症から1年半で死亡)ですので、疾患の原因を取り除くよりも、症状の軽減を目的とした治療が施されます。具体的には、食事中、頭が上を向くようにする、食後30分程度は頭が下がらないように気をつける、一度にたくさん食べさせないようにするなどです。
- 食道の一部を切り取って短くしたり、食道を切開するという手術が施されることもあります。しかし一般的に、あまり大きな効果は期待できません。
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