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犬の硬膜外血腫(こうまくがいけっしゅ)

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 脳に強い衝撃が加わることで脳内出血を起こし、硬膜の外側に血がたまった状態のことです。
 脳は、外から「硬膜」、「くも膜」、「軟膜」という3枚の膜で覆われています。頭に何らかの衝撃が加わり、硬膜の外にある毛細血管が破損してしまうと、硬膜と頭蓋骨の間に血がたまり、脳を圧迫するようになります。この状態が「硬膜外血腫」です。似た病名として「硬膜下血腫」というものがありますが、これは頭を激しく揺さぶられるなどして硬膜の外側に張り出している毛細血管(架橋静脈)が破損し、血がたまってしまった状態のことを指します。硬膜下血腫には、頭に外傷を受けてからすぐに発症する「急性硬膜下血腫」と、数週間~数ヶ月かけて徐々に症状を強める「慢性硬膜下血腫」があります。

主な症状
☆視覚障害(ものにぶつかる)
☆けいれん
☆昏睡
☆片側のまひ
☆痴呆症状
☆脳ヘルニア(重症)

 

犬の硬膜外血腫の主な原因

  • 頭に物が落ちてきた、高い場所から落ちて頭を打った、全速力で壁に激突した、走っていて転んだ、交通事故に遭ったなど、頭部への何らかの外傷が原因となり、脳内出血を起こします。脳圧の亢進、ウイルスや細菌への感染などさまざまな合併症を伴いますので、早急な治療が必要です。
     また、外傷から数ヶ月たって発症するものもありますので、犬が頭に怪我を負ってから向こう数ヶ月は、注意深く犬の動作やしぐさを観察しておいたほうが良いでしょう。
 

 体に加えられた外傷の種類を「鋭性外傷」(えいせいがいしょう)と「鈍性外傷」(どんせいがいしょう)に分類することがあります。前者は鋭利なもので体に傷がつき、穴が開いてしまったわかりやすい外傷のことで、後者は目に見えるはっきりとした損傷を伴わない少しわかりにくい外傷のことです。

 頭部に対する「鋭性外傷」の例としては、「走っているときに転倒してとがった石の先端に頭を打ち付け、頭蓋骨が割れてしまった」などがあります。こうした「鋭性」の外傷パターンでは、頭蓋骨のすぐ下にある硬膜の上に血だまりを作りますので、「硬膜外血腫」を発症しやすくなります。
 「鈍性外傷」の例としては、「自動車に跳ね飛ばされて道路にしたたか叩きつけられた」などがあります。こうした「鈍性」の外傷パターンでは、表立った傷は見られないかもしれません。しかし、瞬間的に頭が激しく揺さぶられていますので、硬膜と脳の間にある「架橋静脈」という小さな血管がちぎれ、「硬膜下血腫」を発症しやすくなります。
 
 

犬の硬膜外血腫の主な治療法

  • 頭蓋内圧を下げる目的で、マンニトール、グリセオール、プロセミドなどの薬が投与されます。
  • 犬が薬物療法に反応しない場合は、外科手術が施されます。頭蓋骨に穴を空け、余分な液体を取り除いて物理的に頭蓋内圧を下げます

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